東急住宅リースは2月28日、UiPathが提供するRPAソフトウェア「UiPath」を導入し、社員の働き方を変えるために業務効率化を図っていると発表した。

同社は、賃貸住宅のオーナーに対する資産価値を高めるための提案や新しいサービスの企画など、資産運用のプロフェッショナルとして、より提案を中心とした業務に社員が専念できる環境を整えるため、煩雑な事務作業を効率化したいという課題を抱えていた。

今回、こうした課題の解決に向け、「UiPath」の導入を決定したという。

2018年7月より「UiPath」の試験運用が開始され、翌月には本番運用を開始。UiPathの本格稼働後、同社が2019年1月時点で自動化した業務は74件に上り、基幹システムへのデータ入力やPDF化した契約書類のアップロード、入出金管理に関する一覧表や集計表の作成など、多岐にわたる事務作業を自動化している。

こうした取り組みの結果、同社の事務作業の削減効果は、年間約4万時間を想定しているという。

今後、自動化する業務範囲を拡大するため、複雑な事務作業の自動化に向け、OCR(光学的文字認識)や推論型AIの検討を始めており、前者はトライアルも実施している。2020年度末までに、年間15万時間の事務作業の自動化を計画している。