グレープシティは1月30日、業務アプリケーション開発を支援する「SpreadJS(スプレッドJS)」の新バージョン「V12J」をリリースした。

SpreadJSは、Webアプリケーションのデータ表示に対応するJavaScript製品。ExcelライクなUIを実現するSpread.Sheetsライブラリと、データレイアウトを可能にするSpread.Viewsライブラリの2つのコントロールを収録している。

新バージョンでは、Spread.Sheetsライブラリの機能の追加や強化が行われ、図形や矢印、吹き出しなどExcelと互換性のある「シェイプ」を追加し、円や四角、矢印などExcelと互換性のある182種類の「シェイプ」に対応した。この機能を利用することで、スプレッドシート上に組織図やフローチャートなどを表示することが可能となるほか、「カスタムシェイプ」機能を利用して、独自の図形を作成することも可能で、複数のシェイプのグループ化にも対応し、ユーザーの操作によってシェイプが離れてしまうのを防ぐこともできる。

  • 「SpreadJS(スプレッドJS)」の新バージョン「V12J」

また、スプレッドシートの下部に表示できる「ステータスバー」を搭載し、値が入力されたセルの範囲を選択するだけでデータの合計や平均、個数などを自動的に表示でき、ステータスバーの右端に配置されたスライダーを利用することで、Excelと同じようにシート拡大/縮小が行える。

  • 「ステータスバー」

さらに、日本仕様の入力フォーム用JavaScriptライブラリ「InputManJS(インプットマンJS)」の機能をセルに組み込める「InputManJSセル」を搭載。日本仕様のきめ細かい入力機能をスプレッドシート上で利用できる。たとえば、電話番号や郵便番号などの定形書式を正規表現で設定できる「マスクコントロール」、日付や時刻、数値の入力に特化した「日付時刻コントロール」、「数値コントロール」が利用できる。なお、この機能を利用するには、別途「InputManJSセル」のライセンスが必要になる。

  • 「InputManJS(インプットマンJS)」

ほかにも、セルでの「リッチテキスト」表示に対応し、セルデータのフォント色やサイズを部分的に変更したり、太字や斜体で重要な情報を強調することが可能なったほか、QRコードやJANコード、GS1-128をはじめとする11種類の「バーコード」表示に対応した。また、従来の8種類のExcelチャートに加え、レーダーチャート、サンバーストチャート、ツリーマップチャートが追加された。

  • 「リッチテキスト」

価格は1年定額制のサブスクリプション方式で販売しており、初回費用は、1開発ライセンスが162,000円(税込)、1配布ライセンス(1ドメイン)が648,000円(税込)。なお、開発ライセンス・配布ライセンスの2年目以降のリニューアル(更新)価格は、両ライセンスとも162,000円(税込)となる。

なお、同社は、「InputManJSセル」を搭載を記念して、同日から「InputManJSセル」ライセンスを70%オフという価格で提供するキャンペーンを開始する。