UL Benchmarks

今年(2018年)10月9日に新しい「NightRaid」というベンチマークが追加された3DMark。NightRaidはノートPCの内蔵グラフィック向けに、DirectX12対応ながら軽いものという位置づけで(TimeSpyはちょっと重すぎた)、それもあって3DMarkの中ではCloudGateとSkyDiverの間に位置している。一応今回からこちらもデータを取ることにした。

まずグラフ13・14がOverallである。なぜかIceStormではCore i7-9700Kが最速というのも不思議だが、これはおそらくIceStormの負荷が軽いことに起因すると思われる。そこからはほぼセオリー通りの結果になっている(気になるNightRaidでは、なぜか第9世代の2製品の差がほとんどないが)。

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    グラフ13

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    グラフ14

逆にFireStrike以降では、GPU負荷が高いためにCPUの性能差はそれほど出ないようで、結果もほとんど違いがない。これはGraphics Test(グラフ15・16)からも明白で、GPU負荷が猛烈に軽いIceStormを除くと、ほぼすべての結果が同一になっているのはまぁ当然である。

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    グラフ15

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    グラフ16

差があるとすればPhysics Testになるわけで、グラフ17・18がその結果である(IceStormとFireStrikeは、3種類のプロファイルでテスト内容がまったく同じ、結果も同じなので平均を取って示している)。

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    グラフ17

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    グラフ18

やはりIceStormではなぜかCore i7-9700Kが最速(なので、OverallでもCore i7-9700Kが最速)で、一方NightRaidでは第9世代の2製品がほぼ同一スコアといった凸凹は多少あるにせよ、基本的には「Core i7-8700K < Core i7-9700K < Core i9-9900K」という関係が成立する。ただCore i7-8700KとCore i7-9700Kの性能差は、(IceStormを除くと)それほど大きくない印象である。

最後がCombined Test(グラフ19)であるが、これもGPU負荷のほうが相対的に高いこともあってか、差が見られるのはSkyDiverとFireStrikeのみ。FireStrike Extreme以上に関しては「一応差はあるけど、大きな差とは言えない」レベルである。

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    グラフ19