前置きが長くなったがテストに入る前に評価機材を紹介したい。今回届いたのはGeForce RTX 2080 Founder Edition(Photo05~17)とGeForce RTX 2080 Ti Founders Edition(Photo18~29)である。

  • Photo05:なんとなく右側が盛り上がって見えるのは単なる錯覚

  • Photo06:外寸は330mm×180mm×93mm

  • Photo07:内部は斜めにカットされてるあたりがちょっと芸が細かい

  • Photo08:大型のファン2つが特徴的。ちなみに動作音は非常に静か

  • Photo09:背面の溝は放熱性の改善……というわけではなく、単なるデザインの模様。右上のカバーはNVLinkのもの

  • Photo10:DisplayPort×3、HDMI×1、USB Type-C×1。ついにDVIの標準搭載は廃された

  • Photo11:補助電源コネクタは8Pin+6Pin構成

  • Photo12:こちらの"GEFORCE RTX"ロゴは電源を入れると緑に光る

  • Photo13:底面から。全体をきっちりヒートシンクで覆っている様子が伺える

  • Photo14:NVLinkのカバーは樹脂製。引っ張ると外れる

  • Photo15:カバーを取ったところ。ちょっと見えにくいが、コネクタの左半分には信号線が来ていない

  • Photo16:裏面はわかりやすい。信号一対毎にGNDが挟まる構成だが、信号が8対分しかないm

  • Photo17:GPU-Zで。MicronのGDDR6を搭載とある。スペックは表1の通り

  • Photo18:外形寸法はGeForce RTX 2080と同一。Tiの文字がなければ見分けがつかない

  • Photo19:こちらからも同じく。型番そのものよりも"RTX"を前面に打ち出している感じが強い

  • Photo20:以前は静電防止袋に収められていたのだが、カードエッジ部が引っかかってボロボロになるためだろうか、包装紙方式に切り替わった

  • Photo21:見た目は"Ti"のロゴ以外差が無い。ファンの中央にある黒のマジックの点はNVIDIAでの出荷調整の際のものかも(筆者が付けた訳ではない)

  • Photo22:このロゴ、アルミのバックプレートに文字を削り込み、そこにシールを張った形で、結構手間が掛かっている。たしかに高級感はあるのだが、製造コストが心配になってしまう

  • Photo23:バックパネルの構成は同一。結構ネジが多いのが気になる

  • Photo24:補助電源コネクタは8pin×2構成

  • Photo25:全体的にエッジを落とした、ゆるやかなデザインになっているのが特徴的

  • Photo26:外から見る限りは、内部のヒートシンクはGeForce RTX 2080と共通に見える

  • Photo27:NVLinkの配線は全部のコネクタ部に来ている。

  • Photo28:裏面も同じく

  • Photo29:こちらもMicron製のGDDR6と示されている。スペックはやはり表1の通り

カードの外形寸法は両製品とも同一で、270mm×100mm(NVLinkのコネクタカバーを入れると103mm)×39mm(実測値)となっており、常識的な大きさといえる。重量はGeForce RTX 2080が1271.5g(実測値)、GeForce RTX 2080 Tiが1319.6g(実測値)とちょっと差がある。実際に持ってみると重さの違いを判別できた。

またPhoto10/23で判るようにDVIコネクタがバックパネルからは廃されたが、まだDVIケーブルを利用するユーザーのために、DisplayPort⇔DVIの変換ケーブルが付属していた(Photo30)。

  • Photo30:当然ながら対応はDVI-Dのみ

さて、テスト環境であるが表2の通りである。比較対象は同じNVIDIAのGeForce GTX 1080 Founders EditionとGeForce GTX 1080 Ti Founders Editionを用意した。あとはいつもの環境である。

CPU Intel Core i7-8700K
M/B ASUS ROG STRIX Z370-F Gaming
(BIOS 1002)
メモリ Corsair CML16GX4M2A2666C16
(DDR4-2666 CL16 8GB×2)×2
ストレージ Intel SSD 600p 256GB(M.2/PCIe 3.0 x4) (Boot)
WD WD20EARS 2TB(SATA 3.0)(Data)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founder Edition
NVIDIA GeForce GTX 1080 Founder Edition
(GeForce Driver 399.24 WHQL)
NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti Founder Edition
NVIDIA GeForce RTX 2080 Founder Edition
(GeForce Driver 411.51)
OS Windows 10 Pro 64bit 日本語版 Version 1803 Build 17134.1

ちなみに今回のテストでは、RTCoreを利用してのリアルタイムRay Tracingのテストは行っていない。理由は簡単で「対応しているソフトがほぼない」からだ。Battlefield Vは正式出荷が11月に伸びており、機材が届く前にOpen Betaも終了してしまった。

今回入手できたソフトの中で唯一対応を表明しているのはShadow of the Tomb Raiderであるが、RTCoreを使ったRay Tracingはまだ提供されていない。設定項目でも確認できなかった(これについては後述)。ということで、とりあえず今回のテストではRay Tracingのことは忘れて、既存のゲーム類がどんな性能で動作するかという観点で評価を行った。

なおグラフ中の表記だが

  • GTX1080:GeForce GTX 1080 Founders Edition
  • GTX1080Ti:GeForce GTX 1080Ti Founders Edition
  • RTX2080:GeForce RTX 2080 Founders Edition
  • RTX2080 Ti:GeForce RTX 2080 Ti Founders Edition

をそれぞれ示している。