AMDはCOMPUTEX 2026にあわせたAM4ソケットへのコミットメントとして、大規模なL3キャッシュを統合してゲーミング性能を大きく高めたCPU「Ryzen 7 5800X3D」10周年記念エディションを発表した。2022年に発表された大好評モデルが復活するとして注目を集めているが、ただの再製造・再販売ではないようだ。Tom’s Hardwareが報じている。
Ryzen 7 5800X3Dは、CPU直上に大規模なSRAMを搭載したことで、全体で100MBもの大規模なキャッシュを利用できるプロセッサ製品。Zen3コアを8個搭載して全体で8コア16スレッドとして動作し、4.5GHzのブーストクロックと105WのTDPで高いゲーミング性能を実現している点が特徴。DDR5メモリの高騰で移行が難しいユーザーにとって魅力的な製品として注目が集まっていたが、ここ数年で製造が打ち切られてしまったのか市場在庫が払底し、AMDの製造再開が期待されていた。
今回10周年モデルとしてRyzen 7 5800X3Dの再投入が行われることに対して、Tom’s Hardwareが同社副社長兼ゼネラルマネージャーであるデイビッド・マカフィー氏にインタビューを実施した。Ryzen 7 5800X3Dの初期3D V-Cacheに用いられていたTSMCのSoIC(System-on-Integrated-Chips)ハイブリッドボンディング技術が廃止されてしまっており、今回の10周年モデルの再投入にあたっては、現行の第2世代3D V-Cache技術を導入するために再設計が必要だったという。
なおここでいう第2世代3D V-Cache技術とは、Zen5 3D V-CacheのようなCPUダイ直下へのSRAM接合を行った仕様変更のことではないとのこと。接合技術の代替わりがあったのみで、L3キャッシュがCPU直上に搭載されている仕様自体は初期Ryzen 7 5800X3Dから変更されていないという。

