装着感は、1000XM2と比べてイヤーパッドやヘッドバンドのクッションが少し固めに感じられますが、身に着けてみると軽くてバランスよし。飛行機に乗って長時間身に着けていても、ストレスを感じませんでした。1000XM2よりもイヤーカップの厚みがややスリムなので、身に付けたまま座席のヘッドレストに寄りかかっても違和感が少なめです。リモコンは1000XM2のタッチセンサーによるジェスチャー操作よりもシンプルでわかりやすく、こっちのほうが好みという人もいそうです。

  • ソニー「WH-CH700N」レビュー

    飛行機の中、スマホとCH700Nを有線接続してリスニング

CH700Nはスタンダードクラスのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスヘッドホンとして、これ以上ないほどの音質と充実した機能、装着感のバランスが取れていると感じました。音質については、アプリのイコライザー機能で好みのカスタマイズができるとはいえ、素の状態ではやや大人しく、もの足りないと感じる人がいるかもしれません。

よりダイナミックで迫力のある低音再生を楽しみたいのであれば、同じソニーのEXTRA BASSシリーズ「MDR-XB950N1」を選択する手も。ソニーオンラインストアでの販売価格が26,880円(税別)と、CH700Nより8,000円ほど高価です。かたやバッテリーでの再生時間はCH700Nが長く、MDR-XB905N1は対応するオーディオコーデックがaptXまでという、発売時期によるスペック差はあります(MDR-XB950N1は2017年3月発売)。比較検討するときは参考にしてみてください。

今年はiPhoneシリーズに続いて、ソニー製スマホ「Xperia」の最新モデル、「XZ2」と「XZ2 Compact」からアナログイヤホンジャックが取り払われることになりました。なればいまこそ、アウトドアでポータブルリスニングの醍醐味をフルに楽しめる、ノイキャン付きワイヤレスヘッドホンの買い時がやってきたといえます。これから購入する人は、まずはハイレベルにバランスの取れたWH-CH700Nで便利さと魅力を確かめて、気に入ったら上位機にステップアップしてもいいかもしれません。要注目機の登場です。