大日本印刷は10月27日、日本のコンテンツの魅力をネットワークメディアやリアルな場などで国内外に発信し、アニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツ文化の発展とクリエイティブ業界への貢献を目的とした「DNPクリエイター共創サービス『FUN’S PROJECT(ファンズプロジェクト)』」を10月28日に発足すると発表した。

同プロジェクトの取り組みとして、アニメやマンガ、ゲームなど日本が誇るコンテンツの魅力を国内外のファンに向けて発信していくと同時に、コンテンツを創出するクリエイターやコンテンツホルダーとファンをつなぐさまざまなサービスを生活者に向けて展開していく。

国内外の生活者が日本のコンテンツについてより深く知り、学び、楽しみながら体験できるリアルな場やオンラインサービスを各業界のクリエイターたちと共創しながら提供し、製作会社や出版社、コンテンツホルダー、そしてメーカーや流通企業、各種団体とともにコンテンツを活用した企画イベントやオリジナル商品開発などのビジネス展開を進めていくことで、クリエイティブ業界の発展に貢献していくとしている。

共創サービスの1つとして、DNPと日本動画協会は共同で、日本のアニメ文化の魅力を発信する拠点「東京アニメセンター in DNPプラザ」を10月28日にオープン。DNPが開発する新しい鑑賞システムや、アニメの原画等を活用した展示、物販やワークショップ、各種イベントの開催などを通じて、クリエイティブ業界の人々とファンとの"リアルな共創の場"の提供を目指す。

「東京アニメセンター in DNPプラザ」会場イメージ

また、プロフェッショナルとして現場の第一線で活躍しているクリエイターによる講義等を国内外に発信するオンラインサービス「FUN’S PROJECT COLLEGE」も10月28日から開始。アニメやマンガ、イラスト制作に興味のある生活者を対象に、線の描き方や動画の作り方、撮影方法などの製作技術が学習できる"スキルアップ講義"や、製作意欲をかきたてるマインドアップにつながる著名なクリエイターたちの貴重なインタビュー動画を同サイト限定で随時公開していく。アニメーション制作の基礎をいつでもどこでも学べるオンライン講義は、2017年12月末日まで無料で配信。2018年1月から有料コンテンツも提供していく予定だ。

「FUN’S PROJECT COLLEGE」ウェブサイト画面イメージ

そのほか、「東京アニメセンター in DNPプラザ」等で培っていく技術やノウハウなどを生かし、日本のコンテンツの魅力を訴求するさまざまな企画を、今後も拡大が見込まれるインバウンド需要や地域創生の動きと連動して、日本の各地域で開催する予定。また、国外のファンやクリエイターに向けた情報発信も行い、グローバル規模で共創ビジネスを展開していくとしている。