TMPGEnc Video Mastering Works 6 V6.2.4.31(グラフ44)

CPU Benchmarkの結果は先にグラフ8で示した通りであるが、こちらはIntel QSVを使っての性能比較である。2017年1月にKabyLakeのテストを行った際は、利用するIntel Media SDKが古いためにHEVCのサポートがなかったTMPGEnc Video Mastering Works 6であるが、今回利用したV6.2.4.31ではきちんと動作した。

ということで結果がグラフ44だ。H.264に関してはCoffee LakeがCore i7-7700Kをしのぐエンコード性能を出しており、ひょっとするとこのあたりに手が入っているのかもしれない。ただHEVCではCore i7-7700KがCore i5-8400を上回る性能なので、CPUコアとの絡みなのかもしれない。

ところでHEVCでCore i7-8700KのスコアがなぜN/A(Not Available)なのかというと、3回やって3回ともOSごとクラッシュしたからだ。幸い3回目には原因らしいものがちょっとわかった(Photo27)が、ひょっとするとIntel QSVにも何かしら手が入っており、Media SDKとのバージョンがあっていないのか? という気がしている。

Photo27:ちなみに"igdkmd64.sys"で検索を掛けると、トラブルの話が山ほど出てくる。言うまでも無くIntelのグラフィックドライバの一部である

ただ、現時点で公開されている2017 R1(Version 7.0.0.487)を見る限り、それを伺わせる様な記述は無い。そもそもRelease Noteに第7世代のCoreプロセッサまでしか言及されていないので、おそらくはドライバ側の問題ではないかと思う。