P10シリーズは暗所や夜景にも強いとされる。そこで暗所と夜景の撮影も試した。
まずは暗所にいたベンガルヤマネコを撮影してみた。もちろんフラッシュは未使用。三脚も使わない手撮りで、シャッター時間など特に何も調整しない標準モードだったが、ブレずにしっかり撮れた。
夜景は「標準モード」と「夜景モード」を撮り比べてみた。標準モードではどうしても照明やネオンなどの明るい部分が実際より強調され、光が拡散して写る。夜景モードでは光の入る量により、シャッターを切るまでの時間を自動調整するので、夜景の暗さがきちんと表現され、照明や街灯、夜の空などがより自然に撮れるようだ。
もちろん、屋内でも利用できる。誕生日パーティで灯がともったロウソクを立てたケーキなど、とても綺麗に写るはず。三脚は必須となるが、暗いシーンでもあざやかな写真を残したい人にはぜひ活用したい機能だ。
快適なゲームプレイと写真撮影で楽しみたい人にオススメ
ゲームの快適さと撮影の楽しさに注目してざっと見てきたが、注意したい点として、おサイフケータイや、ワンセグ/フルセグに対応していないことは覚えておきたい。もっとも、ターゲットが明確に異なると考えれば、あまり残念な印象はない。気になるところといえば、防水防塵には対応してほしかったところくらいか。
3Dゲームは5.5インチの大画面と処理能力の高さが存分に活かせて快適にプレイできるのが印象的だった。プレイ中、なかなか手が離せない場面でも、ナックルジェスチャーなら比較的容易にスクリーンショットが撮れるのも魅力だ。写真撮影はワイドアパチャーと夜景モードが素晴らしい。もっといろいろ試したかったが、それはまたの機会の楽しみにしたい。