7月31日、都内にて「HUAWEI P10」および「HUAWEI P10 Plus」を使用した夜景撮影中心のカンタンな写真セミナーが開催された。スマートフォンのメインカメラ (アウトカメラ) は順調に進化を続け、コンパクトデジタルカメラの座を奪っている。この点、画質の向上だけでなく、即座にシェアしたり、写真加工をしたりとできる部分もウケているのだろう。

HUAWEI P10 Plusの仕様解説を聞いて、「これ、すげー遊べるんじゃあないの」と思ってしまった次第

カラーとモノクロ、2つのセンサーの役割

「Leica Dual Camera」技術を搭載したHUAWEI P10とHUAWEI P10 Plusは、カラーセンサーとモノクロセンサーを併用し、それぞれ得意とする部分を合成して1枚の写真にするという手法を採用している。

具体的には、1,200万画素のカラーセンサーで強い光を重点的に取得し、2,000万画素のモノクロセンサーで弱い光を捉えて、カラーセンサーとモノクロセンサーのいいところを統合するという形だ。また、モノクロセンサー側でディティールと階調を取り込んでいるため、他のスマホと比べると、解像感の高い絵になりやすい。モノクロにカラー情報を乗せているともいえる。

HUAWEI P10とHUAWEI P10 Plusのレンズ仕様。Plusのほうが明るいレンズ、F1.8の「Leica SUMMILUX-H」を採用している

HUAWEI P10 Plusのセンサー仕様

2つのセンサーを眼の細胞に例えたスライド

ざっくりいえば、カラーとモノクロそれぞれのセンサーの強いところを使っている

HUAWEI P10 Plusの撮影機能で夜景向けとしてプッシュされたのは「夜景撮影」「ライトペインティング」「マニュアル」の3つ。「夜景撮影」は文字通りで夜景撮影を前提とした撮影モードで、ISO感度とシャッター速度を自動的に設定してくれる。「ライトペインティング」は明るい部分だけをリアルタイムに合成していくような撮影モードだ。「マニュアル」はシャッター速度やISO感度、ホワイトバランスなどを自分で決められるモードになる。

モード選択画面

ライトペインティングにはさらに細かく、テールライトトレイルとライトグラフィティ、シルキーウォーター、スタートラックの計4モードがある。いずれも明るい部分を合成していく撮影機能だ

マニュアルモード。フルマニュアルで設定することも、部分的にオートにすることも可能だ