素早い指紋認証に感動

P10 Plusには標準でさまざまな便利な機能が備わっているが、ここでは大きく3つ注目したい。1つめは「端末管理」だ。

アプリとして起動するが、起動と同時にシステムをチェックして、最適化された理想的な状態を「100」としたときの最適化度合いを数値で表す。中央の「最適化」ボタンを押すと、メモリーの解放や不要なファイルの削除、ウイルスデータベースの最適化、使わない機能のオフなどを行う。

この端末管理では、ウイルスに感染していないかのスキャンなども可能だ。もし感染していたらどういう挙動を示すのかも見てみたかったが、準備が大掛かりになるため今回はそこまでのチェックは割愛した。基本的に環境の快適化や安全性向上につながる機能なので、まめにチェックして最適化を実行したい。

「端末管理」の起動画面。だいたい90以下の数値が表示される

中央の「最適化」ボタンを押して最適化した。何かアプリを起動していると基本的に100にはならない

ウイルスに感染していないかスキャンして調べられる

2つめは、ホームボタンを利用した「指紋認証」と「ナビゲーションキー」だ。指紋によるユーザー認証のセンサーは、画面下部中央のホームボタンが兼ねている。読み取りがとても早くて正確なのが嬉しい。登録した指でチョンと触れるだけでスリープから復帰するので、手放せなくなる機能だ。

ナビゲーションキーは、「設定」の「ナビゲーションキー」で「ナビゲーションキーの統合」を指定して利用する。ホームボタンが指紋認証とホームのほか、「戻る」と「タスク切り替え」としても利用できるようになり、画面内に表示していたナビゲーションボタンが表示されなくなって、その分画面を広く使える。

画面下部中央のホームボタンは指紋認証を兼ねる

ナビゲーションキーを統合すると、ホームボタンが画面外ナビゲーションボタンとなり、指紋認証、ホーム、戻る、タスク切り替えとして利用可能になる

3つめは「モーションコントロール」だ。これは大きく「モーション」と「ナックルジェスチャー」に分かれる。いずれも標準ではOFFになっている機能で、「設定」の「スマートアシスト」内の「モーションコントロール」で設定して利用する。

モーションコントロールの「モーション」では、「伏せる」「持ち上げる」「耳に近づける」といった動き(モーション)だけで、端末の動きを制御する。例えば、「伏せる」を設定しておくと、着信やアラームの鳴ったときに端末の画面を下に伏せるだけで消音モードにできる。