3DMark(グラフ1~15)

FutureMark
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それではいつもの通り、3DMarkから。まずIceStormのOverall(グラフ1~3)を見ると、なぜかTITAN Blackが頑張っており、これにR9 290Xが続くという感じでTITAN XやR9 295X2はあまり伸びてない。

もっともこれは負荷が軽すぎるからで、CloudGate(グラフ4)やSkyDiver(グラフ5)になると傾向が変わってくる。これらのプリセットでは、TITAN XとR9 295X2が頭一つ飛びぬけた感じで、TITAN BlackはGTX 980と同程度であろうか。

FireStrike(グラフ6~8)ではこの傾向がさらに顕著で、最高速はR9 295XであるがTITAN Xもそう離れてはおらず、GTX 980はTITAN Blackを突き放しているのが分かる。

この、負荷によってフレームレートがばらつく傾向は個別のフレームレートを見ると顕著である。IceStorm GT1(グラフ9)で最速なのは意外にもTITAN Blackである。また、TITAN BlackとTITAN Xでは、PerformanceとExtremeの差が極端に大きい。GT2(グラフ10)も傾向は似ているが、UnlimitedにするとTITAN Blackはむしろフレームレートが下がっている。ここではTITAN Xは高速ではあるが、最速ではない。

これがCloudGate(グラフ11)とかSkyDiver(グラフ12)になると、TITAN Xが本領を発揮である。R9 295X2も悪くはないが、SkyDiverのCombinedで性能が見劣りするのは、やはりDual GPUのオーバーヘッドが無視できない大きさであるということだろう。

もっともそのオーバーヘッドも、FireStrike(グラフ13~15)クラスになると描画負荷そのものが大きいからあまり問題にならず、GT1/GT2ではTITAN Xを上回る性能を確保できている訳だが。3DMarkの結果に関しては、総じてTITAN Xの性能がR9 295X2に肉薄しているとして良い結果だったと言える。