消費電力測定(グラフ106~108)

ベンチマークの最後はこちらである。いつもの通り、待機状態および3DMarkのFireStrikeのDemoを実行した際の消費電力変動をまずは確認してみたい。グラフ106が、実効電力の変動をまとめたものだ。

取りあえずR9 295X2がぶっちぎりなのはまぁ分かりきったことで、それを除外して考えると、TITAN Xの消費電力は後半(110sec~220sec前後)でやや高まるが、それでもR9 290Xに及ばない程度でしかなく、低めである。

グラフ107は待機時の実効消費電力を引いた、3DMarkを実行した際の消費電力の増分をまとめたものだが、R9 295X2は500W近いのに対し、TITAN Xはおおむね250W前後にとどまっており、かなり効率が良いことが分かる。

この結果のうち、50秒前後~220秒前後の、テクスチャロードが終わって実際にDemo画面が表示が行われている間の実行消費電力差を平均した結果をグラフ108にまとめてみた。TITAN XはNVIDIAの4製品の中では一番高めであるが、それでもR9 290Xとそう大きな差はない。R9 295X2とは比較にならないほどだ。この効率の良さは特筆モノだろう。