RightMark Memory Analyzer 3.8その5「I-TLB」(グラフ102~107)

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Cacheはそんな訳で、いろいろと複雑なことになっているが、ではTLBはどうだろうか? ということでグラフ102~107がI-TLB Sizeの確認である。まずはNear Jump(グラフ102~104)。

ここでは基本的にKaveriのTLBはRichlandとほとんど差が無い様である。Photo07がRMMAを利用したTLB情報であるが、結果を見るとL1 I-TLB(48 entries)が大体2cycle強、これを超えるとL2 I-TLB(512 entries)が6cycleほどのLatencyとなっており、これを超えたあたりから次第にLatencyが増えてゆくという構図に違いは見られない。Kaveriが若干Latencyが少なめだが、これはメモリアクセスの部分での性能差ということになる。

ではFar Jump(グラフ105~107)は? というと、ここではKaveriが妙に暴れているのが分かる。興味深いのは、RichlandもRandom Access(グラフ107)だと結構あばれるのだが、それと非常に相似した形になっていること。つまりKaveriの場合、Far Jumpだと常にRandom Accessと同様の動作になる、として良いと思う。