RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1(グラフ40~41)

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メモリ周りでRMMTの結果も再確認。まずグラフ40がReadであるが、やはりHaswellの方が圧倒的な帯域を誇っているのは事実だ。ただRichlandが10.5GB/sec程度で飽和しているのに対してKaveriでは右肩上がりの傾向を最後まで維持し、しかもその角度がHaswellよりもずっと急なのは面白い。

これはWrite(グラフ41)も同じで、絶対的な帯域そのものはHaswellの方が上だが、Kaveriは3→4Threadで多少鈍化しているとはいえ、右肩上がりを維持している。なんとなくKaveriのメモリコントローラが提供できる帯域は、CPUコアのLoad/Store命令が必要とする帯域よりも上に設定されている感じで、もし3Module/6Coreの構成が存在したら、Readで18.5GB/sec程度、Writeでも8.5GB/sec程度まではスケールしそうなグラフの形になっているのが面白い。

絶対的な帯域が低いのは専らCPUコアの方のLoad/Storeがボトルネックだから、というのは1Threadの時の帯域を見れば容易に見当が付く。もちろんKaveriでここまでMemory Controllerの帯域が拡充されているのはGPUからのアクセスも多いことを考えてのものだと思うので、無駄にMemory Controllerの帯域が拡張されたとするつもりはない。ただCPUだけでこれを使い切るのはちょっと大変そうである。