MariaDB, a drop-in replacement for MySQL with enhanced features and patches.

Wikipediaブログにおいて、英語とドイツ語のWikipediaで使用しているデータベースをFacebook版MySQLからMariaDBへの変更したことが報告された。「Wikipedia Adopts MariaDB」の説明によれば、WikipediaのデータベースインフラストラクチャのほとんどでこれまでMySQL 5.1をベースにFacebookがカスタマイズを加えたバージョンを採用していたという。しかし、MariaDBの性能や機能がWikipediaで使用するのに適した状態まで引き上がってきたこと、よりオープンなデータベースを好むなどの理由から、今回MariaDBへの移行を実施したとしている。

Wikipediaは世界でもアクセスが多いサイトのひとつ。導入にあたってMySQL 5.1ベースのFacebook版MySQLとMariaDB 5.5の性能比較を実施したところ、Wikipediaで使われることが多いほとんどのクエリにおいて、4%から15%ほど性能の改善がみられたという。

Wikipediaに限らず、使用するデータベースやデフォルトのデータベースをMySQLからMariaDBへ変更するプロジェクトが増えている。Oracleに買収された以降のMySQLに懸念を示すプロジェクトは、MySQLからの移行がもっとも簡単で、かつ、今後も成長が見込まれるMariaDBへ移行する傾向がある。