最後に、キャッシュマニフェストが「text/cache-manifest」というMIMEタイプで配信されるよう、Webサーバの設定を行う必要がある。Apache 2であれば、MIMEタイプの設定ファイル(Mac OS Xでは/etc/apache2/mime.types)を開き、ファイルの末尾に以下の行を追加する。

# URLの末尾がmanifestで終わる場合、「text/cache-manifest」をMIMEタイプに指定する
text/cache-manifest             manifest

キャッシュマニフェストは「manifest」という拡張子を付けるのが慣習となっているため、上記のような設定になる。

以上で、オフライン動作可能なWebアプリケーションの作成が完了した。マニフェストファイルとHTMLファイル、JavaScriptファイルをWebサーバ上にアップロードして、HTMLファイルにブラウザからアクセスしてみてほしい。デフォルト設定では、Safari/Chromeでアクセスした場合はとくに何の通知もなくリソースがキャッシュされるが、Firefoxでは以下のようなメッセージが表示され、「許可」を選択しなければキャッシュが行われない(この設定は、環境設定画面で「詳細→ネットワーク→Webサイトがオフライン作業用データの保存を求めてきたときに知らせる」のチェックを外せば無効になる)。

Firefoxではリソースがキャッシュされる旨のメッセージが表示される