Enemy Territory:Quake Wars

グラフ43~45がCanyonのシナリオだ。

まずグラフ43だが、Hyper-Threadingを無効にすることでぐんと性能が上がっている。1280×1024あたりまで、概ね10%程度の性能差があり、Core 2ファミリーを大きく引き離したスコアになっている。一方SSDに関しては、順当にフレームレートを下げているだけというのがグラフ44での結果。多数のスレッドでHDDからデータを読み込み、処理を行うという作業が常時発生しているようだ。一方メモリ構成の方(グラフ45)はというと、その効果は殆ど確認できない。

次にグラフ46~48がOutstrikesのシナリオ。ややCanyonより負荷が高めで数字が低くなっているが、Hyper-Threadingを無効にした場合の効用は相変わらず(グラフ46)。SSDを使うと、微妙ながらフレームレートが下がる結果も相変わらず(グラフ47)。メモリ構成(グラフ48)に関しては、特に800×600ピクセルではほぼメモリ帯域の順に近い構成になっているが、その差は凄く大きいというものではなく、また解像度が上がると殆ど差がなくなってしまうのは同じである。

Quarry(グラフ49~51)もほぼ同じ傾向だ。Hyper-Threading無効は明確に性能アップに貢献している(グラフ49)一方、SSDは足を引っ張っており(グラフ50)、メモリ構成の差(グラフ51)はより見えにくくなっている。Salvage(グラフ52~54)についても同じ傾向であることが見て取れる。

概してETQWではGPU負荷が少なく、その分CPUの性能差が出やすくなっているわけであるが、だからといってHyper-Threadingが効果的とは言えない、とここでは結論付けられる。