iPhoneを利用するために、USIMカード Aに移行する場合やiPhoneから、他のソフトバンク携帯電話を利用するためにUSIMカードに移行する場合は、USIMカード再発行扱いとなり、手数料1,995円が翌月請求される。ただし、iPhone 3G購入・機種変更と同時にUSIMカード Aへ移行する場合は、手数料無料となる。

ソフトバンクの「USIMカード」

iPhone 3G以外の契約用

黒い「USIMカード A」は、iPhone 3G契約専用となる(写真背後のパソコンは無関係です)

旧VodafoneのUSIMカード

ドコモやソフトバンクと同じW-CDMA方式で新規参入したイー・モバイルでは、最初から「USIMカード」を採用している。データ通信契約(データプラン)で加入した場合は、赤いUSIMカードが発行される。携帯電話契約(ケータイプラン)で加入した場合は、黒いUSIMカードが発行される。どちらも、音声端末・データ専用端末に挿入して使うことができるが、赤いUSIMカードを音声端末に挿しても当然通話はできない。

イー・モバイルは、契約によってUSIMカードが異なる。左の黒いUSIMカードは音声契約(ケータイプラン)用、右の赤いUSIMカードはデータ契約(データプラン)用

cdmaOneの上位規格であるCDMA2000方式に移行したau(KDDI・沖縄セルラー電話)では、移行後しばらくの間、端末に直接契約情報を書き込む方式を継続していた。変化のきっかけは、2005年にEZ FeliCa(おサイフケータイ)対応端末と同時に登場した「au ICカード」である。最初はEZ FeliCa搭載機種のみau ICカードに対応していたが、現在では、EZ FeliCa非搭載端末を含め、WIN端末は全てau ICカード対応となっている。

au ICカードというUIMカードは、端末と契約を切り離すという面ではFOMAカードやUSIMカードと同様の働きをするものだが、位置づけが他の3社とは大きく違う(この点についても後述する)。他のSIMカードが有する電話帳やSMSの保存機能も無い。