GPS系デバイスのサポート

Windows 7はGPSをサポートしており、対応するデバイスは「位置センサーとその他のセンサー」に表示される。残念ながら執筆時点で、Windows 7への公式対応を表明するGPSデバイスを入手できなかったため、概要のみ紹介しよう。今更述べるまでもなく、携帯電話に内蔵されたGPSを用いたサービスは多数展開されているが、ここに着目したMicrosoftは、「Windows Sensor and Locationプラットフォーム」と題して、GPSに代表される各センサーデバイスのサポートに乗り出した。

具体的には、各ベンダーがリリースするセンサーデバイスをWindows OS上で使いやすくするための標準化APIを提供するというものだ。そのためMicrosoftでは、Windows 7上でサポートするデバイスとして、湿度センサーや加速度センサーなどを想定しているようだが、いずれにせよ我々が目にするのはデバイスがリリースされてから。新しい可能性を感じさせられるが、願わくばWindows SideShowのように、参画するベンダーが寡黙なほど少なく、事実上の死に体にならないことを期待しよう。蛇足だが前述のALS(Ambient Light Sensor)も、本カテゴリーで管理されるようだ(図293~294)。

図293: コントロールパネルから起動する「位置センサーとその他のセンサー」。対応デバイスはここに表示される

図294: PDC 2008のセッションで説明されたロケーション構造の概要。Sensorデバイスから受け取った情報をドライバやAPIを経由して、アプリケーションやガジェットに情報を渡している