筆者を含む一部の好事家なら、ハイスペックを備えたコンピュータでPCゲームを堪能されていると思うが、Windows 7ではコントロールパネルから「ゲームコントローラ」がなくなった。そもそも前バージョンであるWindows Vistaでは、サウンドカードなどに用意されていたゲームポートのサポートを廃し、同社製品だったSideWinderゲームコントローラのサポートも部分的に廃止。Windows 7では遂にすべてのサポートを終了したのかと思いきや、デバイスとしてはサポートされていることを確認し胸をなで下ろしたものである(図653)。

図653: Windows 7のコントロールパネルには「ゲームコントローラ」が用意されていない

Windows 7におけるゲームコントローラの扱いは、前述したデバイスとプリンターに移行し、ここから設定を行なうようになったのだ。もっとも設定項目は、今回用意したXBOX 360 for Windowsの場合、基本的にWindows Vistaまでと同じ。ゲームコントローラによってはデバイスドライバや追加ソフトウェアによって、独自の拡張を行なえるのだろう(図654~659)。

図654: Microsoft謹製のゲームコントローラアイコンを右クリックし、メニューから<ゲームコントローラの設定>をクリックする

図655: これで「ゲームコントローラー」ダイアログが起動する

図656: <詳細設定>ボタンをクリックすると同名のダイアログが起動し、複数のゲームコントローラ接続時に優先使用するデバイスを選択できる

図657: <プロパティ>ボタンをクリックすると、プロパティダイアログが起動し、各種設定が可能になる

図658: <調整>ボタンをクリックすると、デバイスの調整ウィザードが起動し、ゲームコントローラの微調整が可能になる

図659: プロパティダイアログの<テスト>タブでは、ゲームコントローラの動作検証を行なえる

これだけではつまらないので、Windowsカタログに登録されているWindows 7用ゲームコントローラのデバイスドライバを調べてみた。「Windows 7 Game Devices」で検索すると102件見つかったが、Microsoft製品を除くと、Cyborgシリーズなど特徴的なゲームコントローラをリリースするSaitekや、Immersion Corporationの2社のみ。

一見すると少なく見えるが、多くのゲームパッドは「USB入力デバイス」として汎用デバイスドライバを用いることができるため、大きな問題にならないのかも知れない。試しに2001年頃リリースされたSideWinder Dual StrikeというMicrosoft製ゲームパッド(既に生産終了)を接続してみると、デバイスドライバとしては前述のUSB入力デバイスを使用しているが、デバイスとプリンターでは正しく認識されていた(図660~662)。

図660: Windowsカタログで、Windows 7対応のゲームコントローラ用デバイスドライバを検索してみた。102アイテムと想像ほど多くなかった

図661: 2001年頃のMicrosoft製ゲームコントローラをUSB接続すると、「USB入力デバイス」として認識された

図662: デバイスとプリンターを開くと、「SideWinder Dual Strike」としてアイコンが加わる