ウォーターサーバーの費用には、サーバーのレンタル料金やお水代、その他のサポート料金などがあります。こちらの料金に関してはウォーターサーバーの費用として分かりやすいので、詳しく調べてから契約する人は多いと思います。
しかし、ウォーターサーバーを利用することで、「気づきにくい費用」も発生しています。それが電気代です。電気代はウォーターサーバー会社ではなく電力会社に支払う費用なので、ウォーターサーバーのHPを見ても記載されていないことも多いからです。
では、ウォータースタンドの電気代はどのくらいなのでしょうか?
この記事では、ウォータースタンドの電気代について、サーバーごとの1カ月の電気代の目安や、電気代0円のサーバーについてなどを紹介します。
他社ウォーターサーバーの電気代についても触れているので、電気代を比較したい方も参考にしてみてください。
ウォータースタンドの電気代を機種別に公開
まずはウォータースタンドの電気代を機種別で紹介します。ウォーターサーバーの利用状況は、冷水18L、温水18L(合計36L)を使用した実測値データとしてです。
電気代が安い機種と高い機種が分かりやすいように、1カ月の電気代が500円以下と500円以上に分けて紹介します。
500円以下|電気代が安い機種
ウォータースタンドの機種には、1カ月の電気代が500円以下のサーバーがあります。ガーディアンとトリニティの2機種です。
瞬間冷温機能:ガーディアン
ガーディアンの1カ月の電気代は約150円。ECOだけでなく、省スペースと利便性が魅力的なウォーターサーバーです。新技術の瞬間冷温水機能により、コンパクト化や使い勝手の良さ、そして省電力の全てを向上させています。
冷水だけ使いたい人向け:トリニティ
一方のトリニティは1カ月の電気代は約227円。冷水サービスに特化したウォーターサーバーです。温水は不要で、冷水専用で使用したい家庭におすすめです。一般家庭以外では温泉施設やゴルフ場、レストランなどの「冷水があると喜ばれる施設」での使用にも適したサーバーです。
電気代を抑えながら冷温水を使用したい方はガーディアン。冷水だけが必要という方はトリニティを選びましょう。
500円以上|電気代が高い機種
ウォータースタンドの機種には、1カ月の電気代が500円以上のサーバーもあります。アイコン・ステラ・S3・ネオ・ROスタンド・L2の6機種です。
定番モデル:アイコン
アイコンの1カ月の電気代は約518円。ウォータースタンドの中で一番人気の定番モデル。今まで以上にコンパクトで静音性に優れたウォーターサーバーです。スマートボイス機能が搭載されており、使い方も「声」で教えてくれる賢い機種です。
自動除菌:ステラ
ステラの1カ月の電気代は約635円。自動除菌システムが搭載された、ウォータースタンドのフラッグシップモデルです。常にお水の循環を促し、お水の通り道を除菌します。また、家庭のライフスタイルに合わせて消費電力を自動で削減。ウォータースタンドの中で最も多機能な最上位機種です。
冷水プラス:S3
S3の1カ月の電気代は約656円です。最後の1杯まで冷たさをキープする、冷水プラス機能を搭載。常温水と冷水のタンクが分かれているため、冷水プラス機能を使用すると冷水の冷たさを維持できます。冷水は最後の1杯まで冷たいお水であってほしい!という方におすすめの機種ですね。
冷温水対応:ネオ
ネオの1カ月の電気代は約859円です。ウォータースタンドの定番モデル。機能と使い勝手、料金のバランスが良い機種です。白いボディを、中央の黒が引き締めるデザインは、男性からも女性からも支持されています。
床置き型:ROスタンド
ROスタンドの1カ月の電気代は約1004円です。毎分2.3Lという圧倒的な造水スピードで、おいしいお水を提供します。造水スピードが早いので、オフィスや飲食店、街の給水スポットなど、たくさんの利用者に提供する際にも活躍しています。
大容量タンク:L2
L2の1カ月の電気代は約1072円。スリムでスタイリッシュなのに、大容量タイプのウォーターサーバーです。大型のROフィルターと専用モーターを搭載し、ウォータースタンドの中でトップの造水能力を持っています。タンク容量は計12Lの大容量なので、ヘビーユースにも対応可能ですよ。
以上の5機種は、1カ月の電気代が500円以上のサーバーです。1番人気の定番モデル、ネオの電気代が約859円。電気代は約635円ながらステラは自動除菌システムが搭載されている、といった特徴と電気代を鑑みながら、契約したい機種を選びましょう。
ウォータースタンドは電気代0円の機種もある!
ウォータースタンドには、実は電気代が0円の機種も存在します。電気代0円の機種はこちらです。
- メイト
- ネオス2
それぞれの特徴を紹介していきます。
メイト
メイトは横幅130mmの一番小さいサーバーです。電源を使用しないタイプなので電気代はかかりません。
ミネラルを残すナノトラップフィルターを使うナノシリーズのため、コンパクトで電気代不要タイプでありながら高機能浄水サーバーなのです。
常温水のみの対応なので、冷温水は不要でコンパクトなサーバーが欲しい方におすすめです。
ネオス2
ネオス2は横幅192mmのサイズで、二番目に小さいサーバーです。こちらも電気を使用しないので、電気代は無料です。
ダイヤル式のレバーが斬新なデザインで、電気を使用しないため冷温水はなく、常温水のみの対応です。
ROフィルターを使用するプレミアムシリーズなので、ピュアウォーターを希望する方におすすめのサーバーです。
ウォータースタンドの電気代は高いのか安いのか
ここまでウォータースタンドの電気代について、サーバーごとに紹介してきました。では、ウォータースタンドの電気代は他社のウォーターサーバーと比較して高いのでしょうか?安いのでしょうか?
また、電気料金を支払ってでもウォーターサーバーを利用する魅力とは何なのでしょうか?
※この章でも、ウォーターサーバーの利用状況は、冷水18L、温水18L(あるいはどちらか、または常温水を36L)を使用した場合で比較します。
ウォータースタンドは全体的に電気代が安い
ウォータースタンドは、全体的に電気代が安いサーバーが多いです。ガーディアンやトリニティなど、1カ月の電気代が200円前後のサーバーも紹介しましたが、この価格は激安です。
たとえば宅配タイプのウォーターサーバーでは、1カ月の電気代は500~700円前後が平均価格。また、平均価格よりも電気代が大幅に高いウォーターサーバーもあります。
知名度の高いものでは、サントリー天然水のウォーターサーバーの電気代は高く、1カ月の電気代が1350円程度となっています。お水ではなく電気代に費用がかかるのは、なんだかもったいなく感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
このように、他社のウォーターサーバーの電気代と比較すると、1カ月200円前後の電気代は安いですよね。さらに電気代0円の機種もあることを考えると、ウォータースタンドは電気代の安いサーバーが多いウォーターサーバーだと言えるでしょう。
冷蔵庫の省スペース効果も魅力
ウォータースタンドの機種の中でも、冷水対応のサーバーを選ぶことで、冷蔵庫のスペースに余裕がうまれます。冷水はウォーターサーバーから出ますから、冷蔵庫に保管する必要がなくなりますからね。特に夏は冷やすものが多いので、スペースに余裕があるのは嬉しい魅力です。
冷蔵庫のスペースが空くことで、お水以外の冷やしたいものを入れられます。また、スペースがないのでと小さいタイプの調味料を購入していた場合、少し大きいサイズの調味料に切り替えることもできますね。調味料は大きいサイズの方が割安なことが多いので、電気代とは別の節約もできるとも考えられます。
宅配タイプより省スペースで使える
スペース面では、宅配タイプのウォーターサーバーよりも、水道直結型タイプのウォータースタンドの方が、保管スペースが不要というメリットがあります。宅配タイプの場合、ボトルを保管するスペースが必要になるので、保管場所の確保が悩みどころになります。ウォータースタンドは水ボトルが不要なので、保管スペースで悩むことはありません。
そんな冷蔵庫のスペースをあけてくれる冷水対応のウォーターサーバーですが、ウォータースタンドの全ての機種が冷水に対応しているわけではありません。以下にウォータースタンドの冷水対応サーバーを紹介しておきます。
冷水対応の機種に魅力を感じている方は、上記サーバーから選びましょう。
お湯を沸かす手間・電気代も見逃せない
温水対応のウォーターサーバーを契約すれば、お湯を沸かす手間がなくなります。お湯を沸かす理由には、温かい飲み物が飲みたいからという理由もあれば、有害物質を取り除くための煮沸消毒がしたいという理由などがありますよね。
煮沸消毒不要で、飲み物や調理用のお湯を沸かすのであれば、電気ケトルでもお湯を作れます。電気ケトルの電気代は、朝昼コーヒーカップ1杯ずつ使用したとして、1カ月30円程度です。電気代だけを見ると安いですが、煮沸消毒はできないので、お水は別途ペットボトルなどで購入している前提になります。
煮沸消毒には10以上かかる
お水の煮沸消毒までするとなると、一瞬沸騰させるだけでは不十分です。煮沸消毒には10分以上の沸騰が必要となるので、一瞬だけ沸騰する電気ケトルでは煮沸消毒ができません。そのため、鍋やヤカンなどに水を入れて沸騰させることになります。
お水が沸騰するまでに時間がかかりますし、沸騰してから10分以上沸騰させ続けるとなると、煮沸消毒ができるまでに15分程度は必要になります。また、鍋やヤカンで煮沸する場合は安全のためにも放置も難しく、時間を拘束されてしまいます。そして、当たり前のように煮沸する間のガス代やIHコンロの場合は電気代も必要です。
ウォータースタンドは煮沸消毒必要なし!
そんな中、お湯対応のウォーターサーバーがあれば、お湯を沸かす手間はなくなります。しかも、有害物質は取り除かれているので、煮沸消毒の必要もありません。1カ月に数百円の電気代は必要ですが、それだけで時間と安全が手に入るのは大きなメリットです。
しかし、ウォータースタンドのサーバーの全ての機種が温水に対応しているわけではありません。下記に温水対応の機種を紹介しておきます。
温水対応のウォーターサーバーに魅力を感じている方は、サーバー選びの参考にしてください。
ウォータースタンドの電気代節約機能
ウォータースタンドには、電気代を節約できる省エネ機能が搭載されています。
その省エネ機能を詳しく紹介します。
自動節電モード
ウォータースタンドの省エネ機能の一つとして、自動節電モードがあります。
自動節電モードが搭載されている機種は、光感度センサーにより、使用しない間は自動で節電モードに切り替わるので、使用電力を抑えることが可能です。
この自動節電モードが搭載されている機種は、「ステラ」「トリニティ」「ネオ」です。
瞬間冷温水システム
ウォータースタンドでは、新技術である「瞬間冷温水機能」による省エネも実現しています。
瞬間冷温水機能では冷温水のタンクが無く、お水を瞬間で冷水・温水にすることで電力消費量を大幅にカットしてくれます。冷温水のタンクが不要になったことでコンパクト設計も可能にし、サーバーの小型化も実現しています。
この瞬間冷温水機能が搭載されている機種はガーディアンで、1カ月の電気代の目安は約150円と格安です。そのため、電気代を抑えたい方はガーディアンがおすすめです。
電気代一切不要の超省エネ設計サーバーも
さらに、上述した通り究極の電気代節約効果として、電源不要の超省エネ設計サーバーも用意されています。
電気代をかけたくない方は、「メイト」か「ネオス2」の使用を検討してみましょう。
より電気代を抑えるなら設置場所にも注意
せっかくの省エネ機能もサーバーを設置した環境によってはその機能を発揮しきれないこともあります。節電をしたいなら設置場所にも気をつけましょう。
電気代を抑えるためのサーバー設置の基本について紹介します。大事なのは直射日光の当たらない場所と、スペースにゆとりのある場所です。
直射日光の当たらない場所
ウォーターサーバーに直射日光が当たってしまうと、サーバー本体の温度が上昇してしまいます。サーバー本体の温度が上昇してしまうと、お水を冷やすための電力を通常よりも大量に消費するので、電気代が高くなってしまいます。
スペースにゆとりのある場所
スペースにゆとりがない場所に設置してしまうのも、放熱が不十分になりサーバーの温度が上がってしまう原因となります。この場合も冷水を作るための電力消費が多くなるため、電気代が高くなります。
壁や収納家具ギリギリの場所への設置は避け、スペースにゆとりをもっての設置が理想的です。 このように、サーバーを設置する場所によっても電気代が変わってくるので、ウォーターサーバーは省エネ運転がしやすい場所への設置をこころがけましょう。
使わない時に電源プラグを抜いても大丈夫か
節電のために見ないときはテレビの電源を抜いている、なんて方もいらっしゃいますよね。同じようにウォーターサーバーの電気代節約のために、長期間使わない時は電源プラグを抜いた方が良いのかな?と考える方も多いと思います。
結論としては安易に抜いてはいけません。電源プラグを抜いてしまうと、サーバーの機能が止まってしまい、お水にとって良くないことが起こる可能性があるからです。
ただ、ウォータースタンドには複数のサーバーがあるため、機種によっては電源プラグを抜いて良い機種と、抜いてはいけない機種があります。
間違った対応をしてしまうと、安全にお水が飲めなくなってしまうこともあるので、しっかり確認しておきましょう。
使わない時は電源プラグを抜いた方がいい?
ウォータースタンドの場合は原則、コンセントを抜いてはいけません。
コンセントを抜いてはいけない理由に、衛生面への影響があります。ウォータースタンドのサーバーは、細菌が繁殖しづらい環境を作っています。コンセントを抜いてしまうと衛生状態を維持できないので、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。そのため、お水の衛生面という観点から、電源プラグは抜かないようにしましょう。
水漏れが発生し、止水栓を閉めた場合も同様で、電源プラグは抜かずにお水の衛生状態を維持させましょう。
長期間使用しない場合も電源プラグは抜かず、冷水・温水のスイッチはONのままにしておいてください。ただしその場合は止水栓(原水バルブ)は閉めておきましょう。利用を再開する際には、冷水・温水のレバーを押して水が完全に出なくなるまでタンクの水を出し切ります。お水をすべて出し切った後に、止水栓(原水バルブ)を開けて利用を再開するようにしましょう。
ガーディアン・ステラは対応が違う
ただし、ガーディアン・ステラに関しては、長期間利用しない場合の対応が変わります。
ガーディアンを長期間使用しない場合は、止水栓を閉めたうえで電源プラグを抜きます。利用再開する際は電源プラグを差し込んだ後に止水栓を開け、冷水を1分以上と、温水・常温水を各1杯以上抽出し、その後利用を再開します。
ステラは自動除菌機能が搭載されているので、タンク内を電解水で循環除菌。長期間使用しないとエラー表示が出る場合があります。そのため、数日間留守にする時は電源プラグを抜きます。使用再開する時は止水栓を開けて造水しましょう。
ステラの電源プラグを1週間以上抜いた場合、除菌機能の設定がリセットされるので、専用機器で再設定する必要があります。この場合はカスタマーセンターまで連絡してください。
カスタマーセンター
0120-032-114
9:00~18:00 年中無休
このように、ガーディアン・マリン・ステラを長期間使用しない場合は、他のサーバーと少し対応が変わるので覚えておきましょう。
ウォータースタンドの電気代 まとめ
ウォータースタンドの機種別電気代一覧表です。
機種名 | メイト | ナノスタンド | ネオス2 | ガーディアン | トリニティ | アイコン | ステラ | S3 | ネオ | ROスタンド | L2 |
電気代 | 0円 | 0円 | 0円 | 約150円/月 | 約227円/月 | 約518円/月 | 約635円/月 | 約656円/月 | 約859円/月 | 約1004円/月 | 約1072円/月 |
ウォータースタンドの電気代は、他のウォーターサーバーと比較すると安いです。1カ月の電気代が約150円のサーバーや、電気代無料のサーバーまで用意されています。
ただし、L2のように1カ月の電気代が約1072円のサーバーがあるなど、選ぶ機種によっては電気代が1000円程度のものもあります。
サーバーの機能と電気代とのバランスを考えながら、希望に合うウォーターサーバーを見つけてみてくださいね。