Global CAC、始動

ITエンジニア、とりわけ高度スキルを持ったエンジニアをめぐる獲得競争は、日本に限らず世界的なトピックとなっています。 NTT DATAでは社内でのトップエンジニア同士の結びつきを強化し、新しいイノベーションを生み出す取り組みとして、Global Cloud Architect Community (以下、Global CAC)を組織しました。

Global CACとは世界中のクラウドトップエンジニアで構成された社内コミュニティです。従前から日本で実施していたCACの取り組みを、2022年8月からグローバルにおいて開始しました。 Global CACメンバは、AWS Ambassador、Microsoft MVP、Google Cloud Partner Top Engineerといった、各国で数名しか選ばれない称号をもった社員を中心に、各地域のクラウドService Lineリーダーからの推薦で選出されました。

  • Global CACのMotto 、NTT DATAのトップエンジニアとして、組織をリードできるよう活動

クラウドトップエンジニア、集結

これまでのGlobal CACの大きな取り組みとして、2022年11月10日(木)、11日(金)に2日間をかけてGlobal Cloud Architect Community Meetup in Japanを行いました。 普段は、様々な国で様々な業界のお客様を支援している、各種パブリッククラウドのトップエンジニア達が豊洲本社に集結し、 NTT DATAがよりお客様に貢献し、市場で活躍するために今後実施すべきことを、対面ディスカッションを通じて深めていきました。

オープニングでは、NTTデータ 技術革新統括本部システム技術本部クラウド技術部(以下、クラウド技術部) 武田 健太郎 部長から、今回のイベントやGlobal CACというコミュニティの趣旨、また、NTT DATAのクラウド技術領域における、市場での立ち位置や中期的な目標など、議論の前提を共有しました。続く自己紹介では、総勢22名の参加者が、自身の経験や強みとしている領域をメンバに共有しました。各国から来たエンジニアの強みはそれぞれユニークで、AWS、Azure、GCPなどプラットフォームだけでなく、ID管理やセキュリティ、SAPなど技術領域においても異なる強みを持っているのが印象的でした。

テーマに対して事前提出したアイディアをベースにグループディスカッションを行い、議論後に各グループのディスカッション結果を互いに発表しました。ディスカッションのテーマは「グローバルな市場でNTT DATAのプレゼンスを高めるにはどうすべきか」、「クラウド技術領域の人財を増やしていくにはどうすべきか」など冒頭でも示したような喫緊のビジネス課題であり、グループ内でも活発に議論がなされました。メンバからは、LinkedInの投稿でイベントの盛り上げと社外アピールを行うといった、日本ではあまり思いつかない意見も見受けられました。また、各グループ発表に対して、他グループから多くの質問や意見が飛び交い、中には時間を押すほどの白熱した議論となりました。

  • グループディスカッション風景

定期的な交流、続く

対面Meetupで形成されたつながりと議論結果をベースに、Global CACのTeamsを立ち上げ、隔月でオンラインMeetupを開催して議論を継続しています。 オンラインMeetupでは、クラウド領域における全社方針をいち早くメンバに共有したり、これからGlobal CACが何をすべきか議論したりしています。また、継続的な相互理解として「Sugoi Project」と称した事例共有セッションを設け、メンバが技術リードとして携わったプロジェクトの概要、技術的困難さを共有し、他のメンバからの質疑によるフィードバックを行なっています。前述の通りメンバそれぞれの専門性は異なるため、幅広い経験と知識から活発な質疑応答がなされています。

Global CAC、これから

これからのGlobal CACは隔月のオンラインMeetup、社内SNSを通じた交流を続けながら、大きく2つのトピックにフォーカスしていきます。 1つはトップエンジニア層の拡大です。いまGlobal CACには約40名在籍していますが、NTT DATAの会社規模から見るとまだまだクラウドトップエンジニアがいると考えています。そのため、トップエンジニアを積極的に発掘、認定する活動や、彼らまで交流活動を拡大させるような活動を進めていきます。

もう1つはアセットベースSI(Service Integration)の拡大です。 NTTデータでは従来のスクラッチベースの開発から全体最適のアセットベースSIへの転換を支えるプラットフォームの整備を行なっていますが、作ったアセットは使わなければ意味がありません。各国のクラウドプロジェクトで技術的キーマンとなっているGlobal CACメンバーがアセット利用のハブとなり、この動きを加速させることを目指しています。そのためにコミュニティ内部だけの交流だけでなく、アセット開発者との交流やフィードバックなどを実施できるような、「閉じつつ開かれた」コミュニティ運営を目指しています。

※参考ブログ:NTTデータが目指すハイブリッドクラウドマネージド
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2022/0607/

このようにNTTデータでは、世界で通用するトップエンジニアが、自身の参画するプロジェクトを超えて相互交流できるような仕組みを用意しています。興味がある方はぜひこちらの採用情報 ものぞいてみてください。今回ご紹介したような取り組みに伴走しながら支えていきたい方も大歓迎です。

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[PR]提供:NTTデータ