第1回では、採用ブランディングの全体像と具体的な取り組みについて解説しました。今回は採用ブランディングをより効果的に機能させるために必要な、採用活動における広報とマーケティングの戦略設計について解説していきます。→過去の「令和時代の採用ブランディング」の回はこちらを参照。

企業の採用活動においては、単に多くの求職者を集めるのではなく、自社において将来的に活躍してくれる人材にいかにアプローチしていくかが重要です。経営者、PR担当者、人事担当者の皆さまに向けて、採用広報と採用マーケティングの基本的な考え方と、戦略設計の7つのステップを紹介します。

採用広報と採用マーケティングの前提

一般的に「300人の応募者の中から1人を選ぶ」ということが採用活動の正解だと思われがちですが、これは誤解です。極論ですが「ファン300人→応募1人→採用1人」となる状態が真の理想だと考えています。

採用広報では、会社の魅力を多角的に捉え、ターゲット層に響くストーリーとして発信することが重要です。

これにより、自然と応援したいと思ってくれる「ファン」を獲得することができます。さらに、将来的に入社する可能性のある潜在層も含め多くの人にリーチし、関心を引くことが求められます。

そして、企業の採用タイミングと求職者の転職タイミングが重なった時に、確実に応募してもらえるような導線設計を整えることで、将来的に活躍する人材の採用につながります。これは企業と求職者の双方にとって意義のある、信頼関係構築のプロセスだと言えるでしょう。

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