この半導体ニュースのまとめ

・Samsungが「Best Global Brands 2026」で7年連続となる世界第5位を獲得
・Samsungのブランド価値は前年比16.2%増の1052億ドルと評価
・AI半導体市場で成長するNVIDIAが前年比71.5%増の740億ドルで第6位に浮上

Samsung Electronics(サムスン)は10月28日、ブランドコンサルティング会社の米Interbrandが発表した「Best Global Brands 2026」において、7年連続で世界第5位に選出されたと発表した。

2026年の同社のブランド価値は前年比16.2%増の1052億ドル。2020年以降、世界トップ5を維持しているアジアに本社を置く唯一の企業となる。

Interbrandは評価を押し上げた要因として、AI関連半導体への重点投資を背景とする過去最高の業績、デバイス・エクスペリエンス(DX)部門のAI競争力強化、「One Samsung」に基づく顧客中心のブランド戦略を挙げている。

AI半導体と対応機器がブランド価値を押し上げ

半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門では、AI向けメモリ需要の拡大に対応し、高付加価値製品の供給を増やしている。HBM4の量産・出荷を開始するなど、AIシステム向け半導体への投資と業績拡大がブランド評価につながった。

スマートフォン、テレビ、家電などを扱うDX部門では、製品間の接続とパーソナライズされたAI機能を組み合わせ、一体化したAI体験を訴求している。

半導体から最終製品までを自社で展開する事業構造を生かし、AIインフラを支える部品と、消費者が直接利用するAI対応機器の双方でブランド価値を高めた形となる。

世界首位はApple、NVIDIAが6位へ上昇

Best Global Brands 2026の上位10社は以下の通り。

  • 1位 Apple
  • 2位 Microsoft
  • 3位 Google
  • 4位 Amazon
  • 5位 Samsung
  • 6位 NVIDIA
  • 7位 Instagram
  • 8位 Coca-Cola
  • 9位 Toyota
  • 10位 YouTube

首位Appleのブランド価値は前年比9.3%増の5146億ドル。以下、Microsoftが4437億ドル、Googleが3893億ドル、Amazonが3518億ドル、Samsungが1052億ドルとなった。

上位4社とSamsungとの間には大きな差があるものの、Samsungはアジア企業として唯一、2020年以降トップ5を維持している。

第6位のNVIDIAは、AI半導体市場の成長を背景にブランド価値を前年比71.5%増の740億ドルへ拡大した。半導体専業ではQualcommが212億ドルで36位、Intelが106億ドルで78位となった。Intelは同7.6%減となり、NVIDIAとは対照的な結果となった。

日本企業は7社がトップ100入り

日本企業では、Toyotaがブランド価値595億ドルで9位となったほか、Sonyが35位、UNIQLOが38位、Hondaが45位、Nintendoが54位、Hitachiが90位、Nissanが100位に入り、合計7社がトップ100入りした。

Interbrandは、企業の財務実績と将来見通し、購買決定にブランドが与える影響力、競争力を総合的に分析してブランド価値を算出している。

Samsungは、半導体からスマートフォン、テレビ、家電までを展開する事業領域の広さと、AI半導体・AI対応機器の双方を持つ強みを生かし、「One Samsung」のもとで各製品・サービスを連携させる方針を進めている。

AI半導体市場で急成長するNVIDIAが6位まで上昇する中、Samsungが半導体事業と消費者向けAI体験の拡充によって、トップ5を維持できるかが注目される。