【 経営写 あの企業のTOPに注目!】リミックスポイント・高橋由彦社長CEO

創業時は業務用アプリ開発

 生き残るために地道にコツコツと取り組んできたことが現在の当社の信頼と強みになっている――。当社はそんな道のりを歩んできました。2004年の創業から06年の東証マザーズ(当時、現グロース)上場にかけて、当社は業務用アプリケーション・ソフトウェアの開発を主力としていましたが、08年頃から業績が悪化し、経営危機に直面したのです。

 何とか生き残るために13年から取り組んだのが、初期投資が少なく、知恵で勝負ができる省エネコンサルティング事業でした。さらに当時、未開拓だった暗号資産交換業にも参入するなど大胆に事業を転換しました。

 後に暗号資産交換業からは撤退しましたが、エネルギー分野は時代を追うごとに外部環境が大きく変化し、当社もそれに合わせて14年には電力売買事業に参入し、16年から電力小売供給を開始。以降、蓄電池の販売や太陽光発電による電源開発など事業領域を広げて今に至ります。

 日本の電源の約7割を火力発電に依存する中、再生可能エネルギーの普及と同時に、重要になってくるのが再エネ電力の需給を調整する蓄電池です。当社は長年、この蓄電池に関連するノウハウを蓄積してきました。

 当社は蓄電池システムの導入に当たっての事業性シミュレーションから用地選定、システム設計・調達、施工、導入後の運営・メンテナンスまでをワンストップで提供できます。複雑な充放電制御や機器選定にも精通しており、住宅や工場などに設置する小規模な蓄電池のみならず、大規模な系統用蓄電所の設置も自社内で手掛けることができる点は当社の大きな強みです。

3社との業務提携

 この強みを生かしながら「分散型エネルギープラットフォーム」の構築を目指していきます。そのために全国規模の販売網を持つ光通信や遠隔制御技術に強みを持つナピル、人工知能を活用した制御技術を持つレクシヴと業務提携し、「売切り型」から「ストック収益型」への事業構造転換を進めているところです。

 脱炭素の時代にあって、二酸化炭素濃度をこれ以上増やさないことが今を生きる我々の使命です。そのためにも再エネがより便利かつ効率的に、そして手頃な価格で利用できる環境が求められます。その調整役として、これからも地道にコツコツと信頼を積み上げ、強みを磨いていきたいと思っています。

PROFILE

たかはし・よしひこ:1970年滋賀県生まれ。92年獨協大学経済学部卒業後、名古屋短資(現セントラル短資)入社。97年太田昭和監査法人入所。2001年公認会計士登録。野村證券に入社し、主計財務業務に従事。10年財務会計基準機構に出向し、企業会計基準の策定業務に携わる。15年東京国税不服審判所の国税審判官として税務行政に携わる。18年リミックスポイントに経営管理部長として入社し、23年CEO就任。税理士。

大東建託が進める「外国人現場監督」育成計画「日本人と同じように技術者として成長を」