パナソニック アビオニクスは10月23日、大阪・門真工場の拡張を完了したと発表した。次世代機内エンゲージメントソリューション「Astrova」の需要拡大に対応するもので、工場面積を10,000平方メートル超へ拡大。Astrovaの生産能力を従来比6倍に増強した。

生産スペースを約1.8倍、基板実装設備を2倍に拡大

パナソニック コネクトグループのグループ会社であるパナソニック アビオニクスは、機内エンゲージメントシステムやWi-Fiサービスを手掛けている。大阪・門真工場では、45社を超える航空会社に供給する50万席分以上のAstrovaの4K OLEDディスプレイをはじめ、機内エンターテインメント(IFE:In Flight Entertainment )システムを生産してきた。

今回の拡張により、同工場の施設規模は従来の約2倍となる10,000平方メートル超に広がった。生産スペースは約1.8倍、基板実装設備は2倍となり、Astrovaの生産能力を6倍に引き上げた。

Astrovaは4K OLEDディスプレイを採用し、機内エンターテインメントのほか、IFEモニターとのWi-Fi接続、乗客が持ち込んだデバイスとの連携、充電機能などを統合したソリューションだ。

同社は将来の需要増加を見据え、工場内に生産規模をさらに拡大できる余力も確保。航空会社による機内体験のデジタル化や、機内通信環境の向上に向けた投資の拡大に合わせ、さらなる増産にも対応できるとしている。

既存モニターを活用する「eXNeo」も開発

パナソニック アビオニクスはAstrovaの増産と並行して、既存のIFEシステムを活用したアップグレードソリューションの開発にも取り組む。

新たなコンピューティングプラットフォーム「eXNeo」は、従来のX Seriesモニターを利用しながら、処理性能やメモリー、ストレージ、Bluetooth機能などの向上を目指すもの。座席を交換せずに、機内システムを段階的に更新できる選択肢として航空会社に提供する。

同社は、拡張した大阪・門真工場をグローバルな生産拠点として活用し、航空会社や乗客の多様なニーズに応える製品とサービスを提供する方針。