JAPAN AIは10月20日、企業向けAIプラットフォーム「JAPAN AI」において、人とAIエージェントが同一のファイルを共有できる組織向け共有ストレージ機能「AIドライブ」の提供を開始したと発表した。会話ごとにファイルを添付し直す手間を減らすとともに、AIが作成した成果物を組織内で蓄積・再利用できる環境を提供する。

AIと利用者が同じファイルを共有できるストレージ機能

従来は、社内テンプレートや業務マニュアル、マスタ表などの資料を新しい会話ごとに添付し直す必要があった。また、AIが生成した成果物は会話内に留まるため、別業務で活用したりチームで共有したりする際には手作業で移し替える必要があったという。

AIドライブでは、利用者ごとの「マイドライブ」と組織で利用する「組織ドライブ」を提供する。利用者とAIエージェントは、権限の範囲内でこれらのドライブに保存された同じファイルを利用できる。

  • AIドライブ

    AIドライブのイメージ

主な機能として、チャット入力欄で「@」を入力することで、AIドライブ上のファイルを選択してAIエージェントに渡せる機能を備える。ファイルは会話ごとに複製されず、ドライブ上のファイルを直接参照するため、更新後の内容を各会話から利用できる。

また、AIエージェントはAIドライブ上のファイルを読み書きできる。AIが作成した資料を保存しておくことで、別の会話で呼び出して作業を継続できるほか、組織ドライブに保存したファイルはほかのメンバーも利用可能だ。

このほか、マイドライブや組織ドライブに加え、「JAPAN AI STUDIO」のプロジェクトストレージも同一画面から管理できる。ファイルのアップロードやフォルダ作成、移動、名称変更にも対応している。

利用者の権限範囲内でAIがアクセス

AIエージェントは、利用者本人の権限の範囲内でのみAIドライブへアクセスする。

マイドライブにアクセスできるのは本人と、その権限で動作するAIエージェントに限定される。また、組織ドライブにおいてAIエージェントが変更や削除を実行できるのは、利用者自身が作成したファイルに限られる。組織ドライブ内のファイル利用範囲は、組織で設定された権限に従う。

同社は活用例として、組織共通のPowerPointテンプレートを参照した資料作成や、価格表・商品マスタを利用した見積書作成、週次・月次レポートの作成と蓄積などを挙げている。

対象はTeamプランおよびエンタープライズ向け3プランの利用者で、容量上限の範囲内であれば追加費用はかからない。今後は、フォルダ単位での権限設定やワークフローとの連携への対応を予定しているという。