レバレジーズは10月6日、企業で働く20~50代の正社員516人を対象とした「働く人が抱える悩みに関する実態調査」の結果を発表した。
この調査によると、メンタル不調を経験したことがある人は57.6%だった。また、メンタル不調を感じた際、現在の職場にすぐ相談できる環境があると考える人は約4割にとどまった。外見に関する悩みが、仕事上のコミュニケーションなどに影響している実態も明らかになった。
正社員の57.6%がメンタル不調を経験、20代では67.4%
レバレジーズが運営する福利厚生サービス「レバクリ 職場の健康」は、企業で働く20~50代の正社員516人を対象に調査を実施した。調査期間は2026年7月4~7日で、インターネットを通じて回答を集めた。
メンタル不調を経験したことがあるか尋ねたところ、57.6%が「ある」と回答した。同調査では、仕事に行くのがおっくうになることや、些細なことでイライラすること、寝付きの悪さ、気分の落ち込みなどをメンタル不調としている。
年代別では20代の67.4%が経験したことがあると回答した。年代が上がるにつれて、その割合は低くなる傾向がみられた。
メンタル不調を感じた際に取った行動では、「特に何もしない」が31.0%で最多だった。「医療機関の受診」は30.0%だった。「趣味や休息などのセルフケアで様子見」は29.0%だった。「家族や友人に相談」は28.3%となった。
6割超が「職場にすぐ相談できる環境はない」
メンタル不調を感じた際、現在の職場にすぐ相談できる環境があると思うか尋ねたところ、「ある」は8.9%だった。「どちらかというとある」は30.0%となった。
一方、「ない」と「どちらかというとない」を合わせると6割を超えた。年代別では40代と50代がともに65.9%だった。20代は51.1%となり、年代による違いもみられた。
相談できると答えた人に理由を尋ねると、「職場の同僚と何でも話せる関係だから」が39.3%で最多だった。「上司が日頃から気にかけてくれるため」が37.3%で続いた。
相談できる環境がないと答えた人では、「上司や人事に相談しにくい雰囲気があるから」が37.8%だった。「人手不足で職場全体が常に忙しいため」は32.4%となった。
外見の悩み、約3人に1人が仕事への影響を実感
調査では、外見に関する悩みと仕事の関係についても尋ねている。
仕事のパフォーマンスに影響を与える悩みとして外見に関する悩みがあると答えた人を対象に、その悩みが仕事に影響すると感じるか聞いた。その結果、「頻繁に感じる」は7.8%だった。「たまに感じる」は25.3%だった。合計すると33.1%となり、約3人に1人が仕事への影響を感じていた。
具体的な影響では、「人と対面で話す際、視線が気になって集中できない」が55.3%で最多だった。「会議での発言や、人前での発表に消極的になってしまう」が46.3%で続いた。
企業には「相談しやすい環境づくり」が課題に
レバレジーズ オンライン診療事業部 部長の中嶋一揮氏は、今回の結果について、メンタル不調を感じた際に約6割の正社員が職場にすぐ相談できる環境はないと感じていると指摘する。その背景には、職場の人間関係や雰囲気が大きく影響しているとの見方を示した。
同社が2025年9月に発表した別の調査では、メンタル不調による休職期間は「1年以上」が多く、一度休職した人の約半数が再び休職している実態が明らかになったという。同氏は、人手不足の中で従業員の雇用を維持するためにも、企業が早期に相談しやすい環境を整える重要性が増すとの考えを示している。
また中嶋氏は、外見に関する悩みも業務上のコミュニケーションや働きやすさに影響する一因になっていると指摘する。心身の不調だけでなく、従業員が抱えるさまざまな悩みに対応し、必要に応じて専門家へ相談できる体制づくりが企業に求められるとした。


