「人」に求められるもの 【 私の雑記帳 】

AI登場の中で……

 

 一体、自分は何者か? 今、自分は何をすべきか? という問いかけが随所で起きている。

 生成AI(人工知能)の登場で、AIが人の仕事に取って代り、さまざまな問題を投げかける。

「士業を奪う」─。弁護士や会計士、税理士などの士業(プロフェッショナル)の仕事をAIエージェントがこなし、医療・介護から建設、運輸・物流など、いろいろな領域でAI機能が取り入れられようとしている。

 AIを牽引する米GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック=現メタ、アマゾン、マイクロソフト)などの巨大IT企業では、人員を減らしながらも、「人の役割とは何か?」と、人の付加価値を高める動きも活発だ。

 あまりにも急激な技術の進歩、激しい環境の変化に戸惑わされながらも、人とAIの関係を含めて、「人」に求められる仕事、役割とは何か─という試行錯誤が続く。

 

他者との連携・連帯は?

 

 人は一人では生きていけない。他者との連帯、連携で生きていく。国はもちろん、企業、個人の領域でも、この連帯・連携が求められ続けている。

 戦後80年余。この間につくられた国際秩序が今、音をたてて崩れようとしている。ロシアがウクライナに侵攻して4年。ロシアによる飽くなき攻撃に対して、「自分たちの国を守り抜く」とウクライナ国民の必死の戦いが続く。

 また、米国もイランとの間で戦争を引き起こし、今ようやく、停戦で〝合意〟を取り付けようとしているものの、イランの核開発や、ホルムズ海峡の主権をめぐり、完全合意がなされるかどうかは予断を許さない状況。

 こうした不安定で混沌とした状況の中で、新たな国際秩序をどう創り出すかという命題である。

 

デュアル・ユースの現実

 

「やはり、自由、人権、法の支配といった根底の価値基準がないと社会は回らないし、新しいテクノロジーの開発も進まない。また、そのテクノロジー開発もいびつなものになる」と某識者は語る。

 大仰に言えば、人のために役立つものを創り出すという営みは、人類が有史以来やってきたことだが、同時に、それが人を殺める道具の開発につながったというのも事実。

 よく、〝デュアル・ユース(Dual Use)〟という言い方がなされる。経済活動にプラスになるとして開発された機器や道具が、戦争のための武器や道具にもなり得るということ。

 人類はこの矛盾にずっと直面し、今日まで来ているのではないか。『戦争と平和』をはじめ、こうした矛盾に人々はいろいろと考えさせられてきた。

 本来、ヒトは争うものであり、他者からの攻撃に対しては、自らの力でもって防御し、反撃しなければ滅ぼされるという考え方もある。そうした視点、歴史的感覚で物事を捉えていくことも大事である。

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