リーダーに求められるもの 【 私の雑記帳 】

新渡戸稲造の精神で

 21世紀に入って25年が経つ。争い事がまだ続く中で、日本の役割は十分にあると思う。日米同盟で米国とは深い関係を持ちながら、イランとも良好な関係を保ってきたのが日本。

 日本は石油を中東に依存し、イランも重要な輸入相手国。1979年パーレビ国王体制が崩れ、現在のイスラム主導体制に転換してからも、イランと日本の友好関係は維持されてきた。

 米国・イスラエルのイラン攻撃が始まって1カ月。イランも湾岸の中東各国にある米軍基地や油田を攻撃し、双方の被害も膨れ上がる。米国内もガソリン価格が急騰し、国民の間で不満が高まる。米国民の間で厭戦気分が高まる。

 イランの隣国・パキスタンが双方の調停に入っているが、日本もEU(欧州連合)などと連携しながら和平に動く時である(3月26日時点)。要は、リーダーの動きだ。

 第1次大戦終了後、国際連盟事務次長に就いた新渡戸稲造(1862―1933)は北欧の紛争解決に向かって動いたりした。

 新渡戸稲造は、日本人には生き方の規範として『武士道』があると説いた。相手と対峙しながらも、礼節、誠実、対話の精神でもって、解決を見出していく。それは、相手を力で屈服させるのではなく、相手の存在も認めながら、共存の道を探る生き方でもある。

 新渡戸のような芯の強いリーダーのことを今一度思い出し、問題解決に向かっていきたいものだ。

 

道理、筋道を尽くしてこそ

『それでも地球は動いている』と語ったという自然哲学者のガリレオ・ガリレイ(1564―1642)。『天文学の父』とされる物理学・天文学の学者でもあったガリレオは宗教裁判にかけられ、獄中生活も送った人物。

 当時、イタリアのカトリックの権威は相当なもの。地球を中心に、他の星は動くという天動説がはびこる中で、「いや、地球こそが動いている」という見解を示し、宗教サイドから圧迫を受けた。

 天文学などで自然の動きを観察し、他の存在を認識して、自らを客観的に見る。それは、人間とは何か、人の生き方についても考察することにつながり、ガリレオは投獄され、健康を崩しながらも、「それでも地球は動いている」と言い続けた。

 権力や権威の重圧を受けながらも、正しい事、やるべき事を凝視し、自らの基本軸を構築し続けたガリレオの生き方。リーダーのみならず、一人ひとりにとって、参考にすべきことだと思う。

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