16GBの宇宙機向けDDR4の量産を開始

Teledyne e2v Semiconductorsは、宇宙アプリケーション向けとなるDDR4 DRAM製品として16GBの「DDR4-X1 フライトモデル(Flight Model:FM)」の本格量産を開始したことを発表した。

  • 16GB DDR4-X1 フライトモデル

    16GB DDR4-X1 フライトモデルのパッケージ外観 (出所:Teledyne e2v)

同製品は、AI対応衛星、大規模衛星コンステレーション、宇宙インターネット(Internet from Space)、Direct to Deviceサービス、光学衛星間通信といった分野で増大する処理能力およびデータ保存容量の要求に対応するよう設計されたDRAM。16GBという容量かつ最大2400MT/sのデータレートに対応していることに加え、43MeV·cm2/mgを超える単一事象ラッチアップ耐性と、最大35 krad TID(総電離線量) の耐放射線性能を備えており、ミッションクリティカルな宇宙環境において信頼性の高い動作を実現したことで、高度化する機上計算負荷への対応を可能にするという。

ファミリ製品としてピン互換性と同一パッケージサイズを採用

また、同社のほかのDDR4ファミリ製品と同じ15mm×20mm×1.92mmのパッケージサイズを維持し、ピン互換性も確保しているため、衛星システムインテグレータは、基板の設計変更を行うことなく、メモリ容量を拡張することが可能だとする。

さらに、同メモリは同社の宇宙用コンピューティングモジュール「Qormino QLS1046」にも採用されているとのことで、耐放射線プロセッサとの統合により、AI推論、センサフュージョン、宇宙機の自律運用といった高度なオンボード処理タスクをサポートするともしている。

NASA認定16GB製品は2026年第3四半期より提供開始予定

なお、すでに初期サンプルは2025年10月に顧客へ出荷され、現在までにシステムへのインテグレーションならびに評価に活用されているとするほか、DDR4ポートフォリオとして8GBフライトモデルに加え、GEO軌道および長期ミッション向けとなるNASA Level 1認定の16GB製品の提供も予定しており、こちらは2026年第3四半期からの提供開始を予定しているという。同社では、これらのDDR4メモリポートフォリオを提供することで、衛星設計者はミッション要件に応じて最適なメモリ容量および品質フローを選択することができるようになり、互換性と長期供給の継続性を確保することができるとコメントしていれる。