Teledyne Technologies傘下のTeledyne e2vは1月16日、同社の低照度CMOSイメージセンサ「Onyx 1.3M」の次世代製品と位置付けられる「OnyxMax」を発表した。

同イメージセンサは、最小1mLuxの低照度条件向けに設計されたもので、高い感度と画像解像度の組み合わせにより、過酷な条件でも小さな物体を検出することができるようになるとしている。

10μm×10μmのピクセルを採用しており、画素数は1.3Mピクセル(1280×1024)で、モノクロが標準品となるが、要望に応じてカラーフィルターアレーにも対応するとしている。同社独自のHiRho技術を活用することで、850nmの波長で58%の量子効率(QE)と63%のMTFによる優れた近赤外(NIR)感度と空間分解能を可能にしたという。

また、2mLux以下でも60fps動作でSNR 10dBを実現したとするほか、ローリングシャッターモードとグローバルシャッターモードでの動作、75dBのリニアダイナミックレンジも提供するとしている。さらに、特許取得済みのオンチップHDRモードも搭載しており、最大100dBのシーンダイナミクスの処理もできるとしている。

なお、同イメージセンサのターゲットとして同社は科学、防衛、交通カメラ、放送、監視、国境警備、天文学などとしており、ユーザーの要望に応じて必要な資料やサンプルの提供も行うとしている。

  • OnyxMaxの外観

    OnyxMaxの外観 (出所:Teledyne e2v)