Omdiaの2025年第4四半期の大型ディスプレイ市場予測によると、2025年の大型ディスプレイユニット(LCDおよびOLEDを含む)の出荷台数は世界経済の不確実性が継続し、米国の新たな関税政策による混乱もある中で、前年比2.9%増の9億1050万台に達する見込みだという。
大型LCD(液晶ディスプレイ)について、Omdiaのディスプレイ調査部門のシニアプリンシパルアナリストであるピーター・スー氏は「大型LCDパネルの出荷台数は2025年に前年比2.6%増の8億7680万台に達すると見込まれている。一部のパネルメーカー、特に韓国と日本のサプライヤは、進行中の事業再編の一環として、2025年にはLCD TVディスプレイ生産への注力を縮小した。それ以外の中国以外のパネルメーカーも、熾烈な競争、特に中国パネルメーカーからの価格圧力を受け、モニター用LCDの生産を縮小した」と述べている。
IT向けが伸長する大型OLED
一方、2025年の大型OLED(有機EL)の出荷台数は同12.9%増の約3370万台に達したと推測されている。
モニター向け出荷台数は同69.3%増、ノートパソコン向け出荷台数は同26.8%増と大きく伸びたと推測されているが、OLED TV向けの出荷台数は、同1.5%増にとどまると推測されている。
こうした市場の動きを受けて韓国のOLEDメーカーは、OLED TV向けから、より高い収益性をもたらすモニター用OLEDへと戦略的な重点をシフトし続けている。また、OLEDメーカーの中には、2026年から第8.6世代IT OLEDファブの増設を計画しているところもあり、特にSamsung Displayと中BOEは、2025年中にOLED事業の規模拡大を目指す動きを見せ、ノートPC用OLEDにも注力する動きを見せている。
2025年のサプライヤ別出荷台数ランキングとしては、大面積LCDユニットではトップがBOEでシェア36.2%、次いでChina Starの16.4%、Innoluxの11.7%で続くと予測されている。また、大面積OLEDユニットは、Samsung Displayが50.9%でトップシェアを維持し、LG Displayの31.8%、中Everdisplay Optronics(EDO)が14.8%で続くと予測されている。
なお、LCDとOLEDを合算した大面積ディスプレイパネルの2025年通年の総出荷量では、BOEがシェア35.0%でトップとなり、続いてChina Starの15.8%、Innoluxの11.3%と予想されている。
