Zed Industriesは現地時間10月16日、OSSで開発が進められてきた高機能テキストエディター「Zed」のWindows版の公開を公式ブログで発表した。Zed公式Webサイトから、v0.208.5のmacOS/Windows/Linuxの各バイナリをダウンロードできる。
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「Zed for Windows」v0.208.5のスタート画面。テーマやベースキーマップ(VS Code、JetBrains、Sublime Text、Atom、Emacs、Cursor)から選べる
広く利用されていた人気のテキストエディターAtomを開発していたNathan Sobo氏が中心となり"Atomの精神的後継"として開発が進められてきた「Zed」は、2023年にmacOS向けに登場し、2024年1月にOSS化(記事)でソースコードを(GitHub)に公開。プレビュー版を経て、今回のWindows版正式リリースをもってクロスプラットフォームで展開するテキストエディターとなった。Language ServerやMCP Serverなどを含むエクステンション拡張や、多様なLLMを用いたAIエージェント機能、P2P接続によるローカルでの共同編集機能(Zed Collaboration)などエディターと開発者の生産性を高めるサービス統合が進んでいる。
公式ブログでは、共同設立者であるMax Brunsfeld氏が専任のWindowsチームを維持していくことやWSL(Windows Subsystem for Linux)との統合などWindows版のトピックスを述べている。インストールしたWSLの各ディストリビューション内のファイルを直接、Zedから開ける機能が搭載されており[File]メニューの[Open Remote project]をクリックすると、Add WSL Distroから自身のWSLディストリビューションに接続しファイルを直接Zedから編集できるのも便利だ。
![[File]メニューの[Open Remote project]でWSLのUbuntu内のフォルダを開いたところ](images/aaa.jpg)