NECは10月1日、NEC本社ビルの地下講堂にて、2026年4月入社の新入社員を対象とした内定式として「Welcome Day」というイベントを対面形式で開催した。
当日は約800人の学生が午前の部と午後の部に分かれて参加。イベントにはNEC 執行役 Corporate EVP 兼 CHRO 堀川大介氏が登壇し、来年からNECで共に働く学生たちを激励した。
さらに、サプライズゲストとして、「AIアバター」の姿のNEC 取締役 代表執行役社長 兼 CEOの森田隆之氏、元車いすテニス選手の国枝慎吾氏が登場。「挑戦すること」「変化を恐れないこと」を掲げ、学生たちへエールを送った。
本稿では、そんな「Welcome Day」の一部始終を紹介する。
「AIネイティブの時代」に入社する社員へ、堀川氏の激励の言葉
NECの内定式「Welcome Day」は、海外拠点や国内拠点とも中継するなど、内定者が社会人になるファーストキャリアとして、NECに入社することの期待感や意識を高めてもらいながら、ともに入社する同期とのコミュニケーションを活発に取ってもらうことを目的としたイベント。
参加した学生たちは、国内外の拠点から送られる歓迎のメッセージを真剣な面持ちで見つめていた。
人事の責任者として採用活動で学生と関わってきた堀川氏は、「会社を引っ張っていくのは1人ひとりの社員だ」とした上で、「社員の力を最大限に発揮することが大切。AIが当たり前に活用される『AIネイティブの時代』に入社する皆さんには、AIを正しく使い、よりよい経験をNECで積んでほしい」と激励の言葉を贈っていた。
サプライズゲストが登場
前述したように、今回のイベントには2人のサプライズゲストが登場した。
1人目が、NEC 取締役 代表執行役社長 兼 CEOの森田隆之氏の「AIアバター」だ。大型スクリーンいっぱいに映し出された「AI森田さん」に対して、次々と学生たちから質問が上がり、アバターはそれによどみなく「森田社長が回答しそうな内容」を回答する様子が見て取れた。
学生たちも同社のAIの技術力に驚いた様子で、内定者の本間葵さんも「人物を活用したアバターはディープフェイクのイメージが強かったが、それが良い使われ方をしているのがすごいと思った。技術力の高さを感じた」とコメントしてくれた。
さらに、続いてのサプライズゲストとして、元車いすテニス選手の国枝慎吾氏が登場。
同氏は自身の東京パラリンピックでの活躍や怪我での挫折、引退後の活動の様子などを説明するとともに、学生たちに「挑戦すること」の重要性を語った。
「会社員とスポーツ選手は一見すると違うことをしているように見えますが、根底で大切にするべきことは同じだと思います。『挑戦すること』『変化を恐れないこと』。これが成長する上でとても大切です」(国枝氏)
また同イベントは、昨今「就活」は活動する学生本人だけでなく保護者からの関心も高まっていることを背景として、オンラインから保護者も参加が可能だった。この保護者参加の取り組みは2023年からスタートしたものだという。
未来のNECを支える社員たちの今後の活躍から目が離せない。




