Microsoftは9月24日(米国時間)、「Error opening encrypted emails from classic Outlook: "Configuring your computer for Information Rights Management" - Microsoft Support」において、従来のOutlook(Outlook classic)において暗号化されたメールを開くとエラーが発生すると報じた。
他の組織(別のテナント)から送信された暗号化メールに影響があるという。
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Error opening encrypted emails from classic Outlook: "Configuring your computer for Information Rights Management" - Microsoft Support
不具合の概要
Microsoftの発表によると、従来のOutlookを使用して他の組織から送信された暗号化メール(OMEv2)を開くと、エラーメッセージ「Configuring your computer for Information Rights Management...」を表示して、閲覧することができないという。この不具合はすべてのOfficeチャネルのユーザーに影響するとのことだ。
回避策
本稿執筆時点において、不具合の原因は明らかになっていない。Microsoftは影響を回避する手段が2つあるとし、次のいずれかを選択して対策することを提案している。
- 条件付きアクセス要件から外部ユーザーを除外する
- 他の組織からのMFA要求を信頼するために、クロステナントアクセスを有効にする
Microsoftはクロステナントアクセスの有効化が最も簡単として推奨している。具体的な手順は次のとおり。
- Microsoft Entra管理センターの「受信アクセス設定-デフォルト設定」ページを開き、「信頼設定」を選択する
- 「Microsoft Entraテナントからの多要素認証を信頼する」オプションを選択する
この手法で不具合を回避するには、送受信者双方が設定を行う必要がある。また、テナントから送信された暗号化メールを他のユーザーも開くことが可能になる点に注意が必要。Microsoft Entra 構成の詳細は、「Microsoft Purview Information Protectionによって暗号化されたコンテンツのMicrosoft Entra構成 | Microsoft Learn」から確認することができる。

