高機能な車載PMICを製品化

STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は9月18日、AEC-Q100認定取得済みの車載向けパワーマネージメントIC(PMIC)「SPSA068」を発表した

  • 車載向けパワーマネージメントIC(PMIC)「SPSA068」

    車載向けパワーマネージメントIC(PMIC)「SPSA068」の適用イメージ (出所:STMicroelectronics)

同製品は、単電源で動作するマイコン向けに設計されたもので、マイコンの電源制御に必要な機能を搭載。具体的として以下の4つの主な機能を搭載しているとする。

  1. 出力電圧を5V、3.3V、1.2Vから選択可能(ないし、それ以外の電圧は外付け抵抗と組み合わせて設定可)な最大1A出力降圧スイッチングレギュレータ
  2. 1%精度の最大20mA出力リファレンス電圧の計2系統の電源出力
  3. 機能安全に必要なウォッチドッグ機能(SPI/Pinの2系統から選択可)
  4. 異常診断機能およびマスク設定可能なマイコンリセット制御を持ち合わせ、マイコンとの各種設定およびステータスチェック用のSPI通信機能

部材コストと基板面積の削減も可能に

また、各種設定パラメータは内蔵NVM(不揮発性メモリ)によりカスタマイズ可能で、主要機能の各種設定以外にも、保護機能回路として過・低電圧、過電流、短絡、過熱などの異常監視・検出機能も搭載しているほか、低消費電力用の軽負荷動作(LPM)も実装しており、この動作時では静止電流を50μAに抑えることが可能だという。

さらに、12Vバッテリに直接接続するように設計されているため、内蔵NVMとSPIによるソフトウェアでの各種設定の最適化により、部材コストの低減と基板面積の削減も可能だとする。

このほか、AEC-Q100に加えてISO26262 ASIL-B機能安全にも対応しており、内蔵されている各種デジタル/アナログ回路ブロックに対するBIST(自己診断機能)の活用による機能の異常発生監視や、入出力の異常、グランド接続の異常などの監視により、異常発生時には専用のFAULT出力ピンからマイコンに通知することを可能としており、これらの異常監視機能を活用することで機能安全に必要な機能の実装および車載機器開発企業での検証項目の簡略化を可能にするとしている。

なお、同製品はすでに量産中で、QFNパッケージ(32ピン、5.0mm×5.0mm×1.0mm)で提供され、参考サンプル価格は約1.40ドルとしている。