
「人手不足、ジョブ型雇用の広がりにより雇用の流動性が高まる中、企業はより自社にマッチした人材を求めている」
「従来の採用手法では社内に資産が蓄積せず、一過性のものになってしまう」という考えから、顧客である企業の「採用力」を強化する「採用DXプラットフォーム」を展開している。
同社は日本で初めて、企業が自社の社員に人材の紹介を受ける採用手法「リファラル採用」という概念を持ち込み、「MyRefer」というサービスをスタートさせた実績を持ち、日本の人材市場で「採用をマーケティングに転換する」ことを目指している。
さらに国内初の採用マーケティングオートメーション(MA)サービス「MyTalent」や、人的資本経営促進に向けた採用ブランディングサービス「MyBrand」を1つのIDでシームレスに利用できるプラットフォーム「Myシリーズ」を展開。
鈴木氏には「日本の採用コストは高すぎる」という問題意識がある。既存の人材紹介では、1人の社員を採用するために年収の35%という手数料がかかるなど、日本企業が年約1000億円の採用コストを掛け捨てているという試算もある。
そして、採用した人材の3分の1はミスマッチで退職。今の人材市場を見た時に「採用にマーケティング思考を取り入れないと、人材獲得ができなくなってきている」と警鐘を鳴らす。
今はAI人工知能)の発展も著しい。TalentXも業務効率化に加えて、求職者1人ひとりの体験自体をAIで個別最適化していくといった将来の姿を描いている。
さらに、今は採用を手掛けているが、社内の人事や育成など、「人材の体験そのものを創っていくプラットフォーム」となることも1つの将来像。その姿に共感する企業をM&A(企業の合併・買収)や提携でグループに取り入れることも考えている。
和歌山で600年続くお寺の家に生まれたが、早くから起業を意識。「HR(人的資源)の歴史を塗り替える」と意気込む。