東芝テックは9月17日、東急ストア中目黒本店にて同日よりセルフレジ運用時における省力化と防犯ソリューションの実証実験を開始したことを発表した。なお、実証実験は9月17日~9月30日の期間で行われる。

実証実験の背景

小売業界では、人手不足や消費者の利便性向上を目指し、セルフレジの導入が進んでいる。一方、店舗では空いているセルフレジへ買い物客を誘導するために、従業員を配置するケースもある。

また、消費者が商品の登録・会計漏れがあった場合の声掛けの対応など、人手に依存している業務のシステム化に対する期待が高まっているという。

今回の実証実験では、東芝テックが開発した「空きレジ案内システム」と「セルフレジ支払い漏れ検知システム」の2つのソリューションを導入し、店舗の省力化や従業員の心理的負担の軽減を検証する。

実証実験の概要

空きレジ案内システムは、カメラを用いて空いているレジを自動的に検知し、買い物客に案内することで、従業員による誘導を削減し、従業員の業務や店舗オペレーションの効率改善を検証する。

  • 「空きレジ案内システム」のイメージ

    「空きレジ案内システム」のイメージ

セルフレジ支払い漏れ検知システムでは、会計が完了していないセルフレジをシステム上で検知し、店舗従業員への通知を行うことでセルフレジの安全な運用を検証する。

  • 「セルフレジ支払い漏れ検知システム」のイメージ

    「セルフレジ支払い漏れ検知システム」のイメージ

同社は、グローバルトップのソリューションパートナーを目指し、これからも小売業界が抱える課題の解決や、革新的なソリューションの提案を通して、より付加価値の高い買い物体験の提供と流通業界の変革を進めていきたい考え。