NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は10月11日、自動運転ロボットなどの運用業務をアウトソースできるサービス「自動走行ロボット管制サービス RobiCo」の提供を開始することを発表した。特に、遠隔操作型の小型モビリティをはじめ、屋外での活用が期待できる自動走行ロボットを導入したい企業向けに展開する。

  • RobiCoのコンセプトイラスト

    RobiCoのコンセプトのイラスト

少子高齢化や労働人口の減少が深刻化する中でロボット活用の需要は高まる一方であり、4月には届出により公道でもロボットが自動走行できるような法改正がなされるなど、国としても社会実装に向けた動きが高まっている。

業務へロボットを導入する際には、企画の構想からサービス準備、実際の運用、保守およびメンテナンスが必要となる。中でも運用時の人員配置や運用を行うための場所、業務環境の整備は、ロボットの導入を検討する多くの企業で負担となることが想定される。

こうした状況に対し、RobiCoはロボットを導入する際に障壁となり得る、遠隔操作を含むロボットの運用業務を一元的に担うとのことだ。ロボット運用時のルールや業務フローを理解したオペレーターが、運用管理システムやロボットメーカーが提供する遠隔操作装置を操作し、日々の業務に従事する。

つまり、RobiCoは自動走行ロボットの導入に必要なシステムや場所、人材、物をNTT Comが用意し、ユーザー企業に成り代わって業務を遂行するというサービスである。

  • RobiCoがカバーするサービス範囲

    RobiCoがカバーするサービス範囲

なお、ロボットを用いた業務を行う際には、ロボットの監視や操作だけでなく、業務を遂行するための仕組みや体制も必要となる。そのため、同サービスでは運行計画案の確認や業務状況のモニタリング、事業会社との連絡(事故報告や業務報告など)を行う広域オペレーターと、広域オペレーターの支持の下で実際にロボットの遠隔監視と操作を行うロボットオペレーターの2つの役割を整備する。

  • 運用体制の例

    運用体制の例

同社が開発した運用管理システム「RMS(Robility management system)」は、ロボットの運行や業務管理に適した機能を備える。ロボットのメーカーや機種に依存せずに同一の画面に複数のロボットの位置情報を表示可能だ。また、導入企業が使っている既存のシステムと連携した運行計画の立案にも対応するという。

  • RMSが提供する機能

    RMSが提供する機能

その他、天気の情報や周辺環境など外部情報との連携も可能である。周囲のデータを取得してリアルタイムに通知することで、予測できる危険を避けながら安全な運行を支援する。

NTT Com ビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部 スマートモビリティ推進室の市原氏は、「今回はロボットの運用を代行するサービスとして提供を開始するが、今後はビジネス構想段階の導入検討の支援や、定期メンテナンスなどのアフターサポートまでラインアップを拡充して、お客様の業務へのロボット導入を支えていきたい」と、展望を語っていた。

  • NTT ComでRobiCoを手掛ける市原氏

    NTT ComでRobiCoを手掛ける市原氏

RobiCoを活用したサービスの例