日立インダストリアルプロダクツは9月19日、電気自動車（EV）の急速充電を可能にする大容量マルチポートEVチャージャを開発し、10月から製品化することを発表した。

  • マルチポートEVチャージャ

    マルチポートEVチャージャ

マルチポートEVチャージャは、最大500kWの範囲内で、90kW×5口、25kW×20口など出力調整・同時充電が可能な急速充電器。250kWと500kWの2機種を用意し、超急速充電や大型EV充電のニーズに対応。また、自動車とさまざまなモノをつなぎ、相互に連携する通信技術であるV2Xに対応し、EVを電力リソースとした事業所内の電力デマンドコントロールに活用できる。

大容量かつマルチポート化により同時に充電できる台数を増加させることで、充電時間の短縮と充電渋滞の解消を実現、充放電制御技術により系統増強工事を必要としない系統混雑の緩和や再生可能エネルギー電源接続量の増加、電圧制御の安定化が可能。加えて、高効率電力変換技術によりEVが持つ分散型エネルギーリソースの価値を最大化させるとしている。

  • マルチポートEVチャージャの主な特長

    マルチポートEVチャージャの主な特長

なお、同製品は、日立製作所が9月20日～21日に東京ビックサイトで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2023 JAPAN」において、「産業・都市のDX」カテゴリー「カーボンニュートラルに貢献するEV・バッテリー活用でレジリエントな街づくりへ」の展示の中で紹介される。