マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」は8月21日、2023年に新卒入社した男女800名を対象に実施した「新入社員の意識調査(2023年)」の結果を発表した。
新入社員に対して、今の会社が何年後まであると思うかを聞いたところ、「20年以上」は49.9%と約半数となり、今の職務内容でも「20年以上」は40.5%となった。
特に「IT」「技能工・物流・配送」「経理・事務・企画」といった職種では「10年以下」が3割を超えており、DX(デジタルトランスフォーメーション)や生成AIの出現をはじめ、社会が変化していくなかで今後も同じように働き続けることができるのか、不安を感じている様子がうかがえる結果となった。その一方で「医療・福祉・教育」では「20年以上」が66.4%と、全体平均よりも25.9ポイント高い結果となっている。
また、新入社員の勤続意向年数は「3年以内」が24.1%、「10年以内」では49.1%となった。男女別に勤続意向年数をみると「3年以内」と答えたのは、男性が18.3%、女性が30.0%だった。その中でも「今の職場がゆるい」と感じている人のうち、24.8%が3年以内の退職を予定していると回答し、職場がゆるくても退職意向は一定数あることがわかった。
上司や先輩の態度や行動でうれしかったことについて聞いた質問では、「雑談で話し掛けてくれる」が60.6%で最多となった。「褒めてくれる(36.8%)」と「良くない時はきちんと指摘してくれる(31.4%)」はともに3割以上となり、上司や先輩は成長のための指導をするだけではなく、雑談などを含めた積極的なコミュニケーションが求められていることが分かる結果となった。