ライボの調査機関「Job総研」は8月21日、554人の社会人男女を対象に実施した「2023年 転職とリスキリングの意識調査」の結果を発表した。

回答者全体の554人に自身のキャリアの納得度を聞くと、「とても納得している」7.4%、「納得している」16.6%、「どちらかといえば納得している」39.0%を合算した63.0%が「納得している派」として回答した。現時点の転職意欲を聞くと「とてもある」15.9%、「ある」11.9%、「どちらかといえばある」26.1%を合算した53.9%が「ある」と回答している。

  • 引用:2023年 転職とリスキリングの意識調査

転職意欲があると回答した298人にそのキッカケを聞くと、「給与や待遇への不満」が56.7%で最多になり、次いで「仕事にやりがいを感じない」が41.9%、「会社の将来性や経営への不安」が29.2%と、上位3つの回答となっている。回答者全体の554人に転職に求める条件を聞くと、「給与や待遇」が78.3%で最多回答になり、次いで「仕事のやりがい」が52.5%、「ワークライフバランス」が49.8%となった。

回答者全体の554人に転職による給与や待遇を上げる自信について聞くと、「全く自信がない」17.0%、「自信がない」13.0%、「どちらかといえば自信がない」20.4%と、「自信なし派」が過半数を占める結果に。

また、転職後に活躍できる自信を聞くと、「とても自信がある」7.2%、「自信がある」20.2%、「どちらかといえば自信がある」35.6%を合算した63.0%が「自信あり」と回答をしている。

回答者全体の554人に転職時に学び直しをする意欲有無を聞くと、「とてもある」30.9%、「ある」29.1%、「どちらかといえばある」29.3%を合算した89.3%が「ある派」と回答。身につけたいスキルとしては、「英語」が29.3%で最多回答になり、次いで「データ分析」が18.6%、「ITリテラシー」15.6%、「マーケティング」15.4%、「プログラミング」が11.7%などが挙がった。

  • 引用:2023年 転職とリスキリングの意識調査

学び直し意欲があると回答した495人にその理由を聞くと、「専門スキルを習得するため」が52.1%で最多回答になり、次いで「キャリアパスを追求するため」が39.2%、「競争のある人材になるため」が35.8%となっている。

一方で、学び直し意欲がないと回答したに理由を聞くと、「競争のある人材になれない」が22.0%で最多回答になり、次いで「未来の自分への投資にならない」が18.6%、「キャリアパスに繋がらない」が16.9%という声が集まった。

リスキリングから転職までを切れ目なく支援し、最大56万円が補助される「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」が今年6月、経済産業省主催により開始した。この制度の認知を聞くと、「名前と内容どちらも知っている」が35.4%で最多回答となり、「名前も内容もなんとなく知っている」が23.8%と、59.2%が「知っている」と回答した。リスキリング支援の内容を説明した上で、回答者全体の554人にリスキリング支援を受けたいかを聞くと、「受けたい派”」が71.0%と過半数を占めた。