中小企業のデータ活用を支援するKUROCOは5月26日、4月に新潟県佐渡島にデータセンターを設立したことを明らかにした。さらに、島内への移住を伴うデータサイエンティストおよびマーケターを3人採用し、中小企業のデータ活用を支援しながら、人口減少と産業の衰退で苦しむ島内の活性化にも取り組むとのことだ。

  • 佐渡島にデータセンターを設立した

    佐渡島にデータセンターを設立した

佐渡島は充実した補助金制度などを用意しており、起業の島として近年注目を集めている。同社は「令和5年度佐渡市雇用機会拡充事業補助金」に採択され、データセンターの設立に至ったという。

同社は佐渡島を舞台に事業拡大と雇用創出を行い、移住者を増やすきっかけを作ることで、人口減少や産業の衰退といった課題を抱える地方の参考となるモデルを目指す。佐渡を日本のデータセンターの中心とすることで、地域活性化にも取り組み、佐渡から日本を元気にしていくことを目指すとのことだ。

  • 佐渡島で地域活性化にも取り組むようだ

    佐渡島で地域活性化にも取り組むようだ

また、同社は佐渡島データセンターの設立に伴い、中小企業支援の第一弾として「KUROCO-Dashboard」の提供を開始する。同サービスではデータ分析業務において最も工数がかかるデータの整理と可視化を自動で行うツールを提供し、企業が持っているさまざまなデータを管理システムにアップロードするだけで分析レポートを作成可能となる。

  • 「KUROCO-Dashboard」のサービス概要

    「KUROCO-Dashboard」のサービス概要