パナソニック プロダクションエンジニアリング(PPE)は3月29日、製造業向けのMES(製造実行システム)ソリューションとして「MP-Connect」を2023年4月に提供開始すると発表した。

  • MP-Connectのイメージ

新ソリューションは、同社が30年以上にわたりパナソニック・グループの国内外の製造工場で培ったというノウハウを、多様なユーザー企業の現場で使用可能にするため、「MP(Manufacturing Processes)-Connect」パッケージとしたもの。

MESの基幹となる、生産資源などの工場管理、生産の作業手配などの作業指示、工程管理などの製品管理と制御に加え、在庫やエネルギー管理などのスマート工場機能を1つのソリューションとしてまとめた。

  • カスタマイズのイメージ

同ソリューションは、同社のMESノウハウを使用したパッケージ群と、ノーコード・ローコード技術と融合した現場主体で使用できるというインターフェースで、モノづくりの変化や利用シーンに柔軟に対応でき、「現場カイゼン」ループを高速に回すことができる。

また、老朽化に伴う設備入れ替えや、生産機種の変更・省人化などによる運用変化に対応し、「ここを確認したい」「少しだけ変更したい」といった要望を、ユーザー企業自身で実現できるとのこと。

  • スモールスタートのイメージ

また同ソリューションはスモールスタートが可能といい、現場や経営のスタイルに合わせた最適提案が可能だ。

まずは、現場の可視化(見える化)からスタートし、データの収集・活用を行い、現場に合わせてステップアップ導入できる。少額の投資で始めることができ、かつ成果が上がりやすい検討事項から着手できるという。

  • 主な機能

同社は同ソリューションを、DX(デジタル・トランスフォーメーション)化で悩む経営者・現場担当者の課題管理に応える次世代MESソリューションと位置付け、モノづくり現場のDXをユーザー企業と協創していく考えだ。