米Google Cloudは2月28日(米国時間)、昨年12月に一般提供を開始したPostgreSQLと互換性を持つフルマネージド型のデータベースサービス「AlloyDB for PostgreSQL」が新たにグローバルで16のリージョンで利用可能になったと発表した。

  • 「AlloyDB for PostgreSQL」が新たに16リージョンで利用可能に

    「AlloyDB for PostgreSQL」が新たに16リージョンで利用可能に

AlloyDBは、PostgreSQLとの互換性をGoogleのインフラストラクチャと組み合わせることで、優れたスケーラビリティ、可用性、パフォーマンスを提供するという。

Google Cloud のパフォーマンステストでAlloyDBは、標準的なPostgreSQLと比較して、トランザクション処理で4倍以上、分析クエリで最大100倍の高速化を実現できるほか、Amazon Web Serviceの「Amazon Aurora」と比較しトランザクション処理が2倍高速になるとしている。

今回、AlloyDBは新たに台湾(asia-east1)、香港(asia-east2)、大阪(asia-northeast2)、ソウル(asia-northeast3)、ムンバイ(asia-south1)、ジャカルタ(asia-southeast2)、シドニー(australia-southeast1)、メルボルン(australia-southeast2)、ワルシャワ(europe-central2)、フィンランド(europe-north1)、ロンドン(europe-west2)、チューリッヒ(europe-west6)、サウスカロライナ(us-east1)、北バージニア(us-east4)、オレゴン(us-west1)、ソルトレイクシティ(us-west3)の16のリージョンに対応。これにより、対応リージョンの合計数は22となった。

これらの新しいリージョンは、現在プレビューで利用可能なクロスリージョンレプリケーションを活用する場合にも適しており、クロスリージョンレプリケーションは、2つの理由から重要だという。

まず、障害復旧(DR)戦略において重要な役割を果たし、リージョン障害に対する耐性を提供することができることに加え、エンドユーザーの近くにデータを置くことで、より低いレイテンシで世界中のユーザーにサービスを提供することを可能としている。

リージョンサポートの拡張により、クロスリージョンレプリケーションが必要な場合に、デプロイ先を柔軟に選択することが可能なほか、国や業界の規制にも準拠できる。

例えば、アプリケーションのプライマリリージョンが東京の場合、DR用に大阪にレプリケートできるようになり、管轄地域を離れることなく最高の耐障害性を確保することが可能。なお、クロスリージョンレプリケーションの利用を開始するには、希望のリージョンにセカンダリクラスタを作成するだけで、自動的にレプリケーションが開始される。