NTTデータグループのコンサルティングファームであるクニエは2月8日、サプライチェーンネットワークの最適化を支援する「サプライチェーンネットワーク・リデザイン」サービスの提供を開始することを発表した。

このサービスは、現状のサプライチェーンネットワークを可視化し、サプライチェーン上の課題を供給コスト、途絶リスク、GHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンスの頭文字を取ったもの)の4つの観点から再設計を支援するコンサルティングサービス。

可視化や最適化シミュレーションにあたっては、オランダAIMMSが提供するデジタルツール「Supply Chain Network Designアプリケーション」を用いて、複雑なサプライチェーンの分析や再設計を促進するとしている。

  • サービスの概要

    サービスの概要

同サービスは3つのステップで展開する。ステップ1は「As-Isサプライチェーンネットワーク可視化」だ。現状のサプライチェーンネットワークを構成する要素を「構造」「制約」「費用」の観点から抽出し、デジタル上でのモデリングおよび可視化を行う。

  • サプライチェーンネットワークの可視化

    サプライチェーンネットワークの可視化

ステップ2は「As-Isサプライチェーンネットワーク課題抽出・評価」。供給コスト、サプライチェーン途絶リスク、GHG、ESGの4つの観点で、現状のサプライチェーンネットワークにおける課題を抽出して評価する。

  • 途絶リスクの評価イメージ

    途絶リスクの評価イメージ

ステップ3は「To-Beサプライチェーンネットワーク案検討・評価」。4つの観点を総合的に勘案して、シミュレーションを行いながら、利益最大化や途絶リスク極小など将来のサプライチェーンネットワーク案について検討する。

期間は約3カ月間で、費用は480万円から。規模に応じて個別の見積もりとなる。