米Google Cloudは12月15日、今年5月の「Google I/O」でプレビュー版を発表したPostgreSQLと互換性を持つフルマネージド型のデータベースサービス「AlloyDB for PostgreSQL」の一般提供(GA)を開始した。

AlloyDBはレガシーな独自データベースからの脱却を目指す企業や、アプリケーションを変更せず拡張したいPostgreSQLユーザーに適しており、PostgreSQLとの完全な互換性、Googleのスケールアウトコンピュートとストレージ、統合された分析、AI/MLを活用した管理機能を兼ね備えている。

Google CloudのパフォーマンステストでAlloyDBは、標準的なPostgreSQLと比較して、トランザクション処理で4倍以上、分析クエリで最大100倍の高速化を確認しているほか、Amazon Web Serviceの「Amazon Aurora」と比較して、トランザクション処理が2倍高速になるという。

メンテナンスも含めて、99.99%の可用性SLA(サービス品質保証)が設定されており、データベースのサイズや負荷状況に関わらず、大半のデータベース障害を60秒以内に自動的に検出・回復するとしている。

ストレージの自動プロビジョニング、アダプティブ オートバキュームなどのオートパイロットシステムにより、データベースの管理が容易になることに加え、高価な専用ライセンスが不要とし、不透明なI/O課金がないため、予測しやすく明朗な価格設定となっている。

5月のプレビュー版発表以降、ハイエンドエンタープライズアプリケーションのニーズに対応するため、新機能を導入している。

例えば、顧客管理の暗号鍵(CMEK)やVPC Service Controlsなど、重要なセキュリティ機能を追加し、クロスリージョンレプリケーションのプレビューを発表している。また、新しい2vCPU/16GB RAMマシンタイプの導入や、pgRouting、PLV8、amcheckをはじめ、PostgreSQL拡張のサポート追加など、構成オプションを拡充している。

また、AlloyDB の管理を容易にするためインデックスアドバイザーのプレビューや新たにフリート全体のモニタリングを導入しており、9月にはサーバーレスのDatabase Migration Serviceによる PostgreSQL から AlloyDBへの移行のプレビュー版を発表。

さらに、AlloyDBとDatastreamの統合により、シームレスな変更データの取得とBigQuery などへのレプリケーションのプレビュー版を発表した。

価格は、今年12月31日までFair Usageの範囲内であれば無償で提供し、それ以降は通常価格で提供する。