エレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2022」が2022年12月14日から16日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている。
テクトロニクス社/ケースレーインスツルメンツのブースでは、量産工程での利用が可能なパラメトリック・テスト・システム「S530シリーズ」のデモ展示などを行っている。
S530は主にアナログ/パワー半導体で求められる幅広い製品の組み合わせに対応し、テストコストを最小限に抑えることを可能とするパラメトリック・テストのためのシステム。長年にわたって提供されてきたモデルだが、近年のパワー半導体の高性能化や次世代半導体への対応などの必要性から、1kVという高電圧のテストにも対応したという。
1回のプロービングですべてのパラメータの測定で、かつパワー半導体は、デバイスメーカーによって特性がさまざまであることもあり、ニーズごとに柔軟な構成だとのことで、要求の変更にも簡単に対応できるとしているほか、従来のケースレーのテストプラットフォームからの移行も、容易かつ低コストで実現することができるメリットがあるとしている。
このほか、同社ブースでは「ケースレーKickStartソフトウェア」のデモも行っている。同ソフトは計測器に関する知識が少なくても、誰でも簡単にデバイスのデータをすぐに取り込むことを目的として提供されているもの。電源、データ・アクイジション機器、デジタル・マルチメータ(DMM)、ソースメータ(SMU)など、ケースレー製品にこれまでは対応していたが、新たにタッチ型の最新世代のオシロスコープや任意波形/ファンクション・ジェネレータなどテクトロニクス側の製品にも対応。ケースレー、テクトロニクス問わず、計測機器をミックスして最大8つまで1つのPC上で制御でき、それらの解析結果をまとめて見ることができるようになったという。
なお、同社ブースでは来場者アンケートに答えた人向けにガラポンを使った抽選を実施。一等はFluke製ポケットサイズ・マルチメータが合計10名に当たるとのことなので、気になる人はブースに赴いてみると良いだろう。